地域親になろう

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To: 2021/10/02 13:07

 

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二十一世紀人世 研究会は人が全国どこでも学び、働き、生涯元気に生活できる世界を研究する会です。

返信または全員に返信により皆様の報交換をお願いします。研究しながら二十一世紀を楽しく生きまし

ょう。

 

地域親になろう

という呼びかけをHPに載せましたのでよろしければご覧下さい。

http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/Community%20Parents.htm

 

児童相談所は地方自治体の職員が二年くらい在職する場のようです。即ち児童福祉のプロではないので

事勿れ主義に陥るのも無理ありません。これからは児童福祉のプロによる児童相談所を創るべきでしょ

う。政府がこども庁を創る云々と言っていますが、この仕事は特に現場に近くないといけないのでやは

り直接自治体が主で政府はそれを法的、財政的に支援する形にするのが良いと思います。

 

現場に最も近いのはご近所です。子供のいない家庭では代わりに動物を飼っている事が多いと思います。

犬猫に服を着せたり靴を履かせたりして散歩しているのを見ると私は違和感を覚えます。犬猫は毛もの

であり、寒さには強いので服を着せるのは余計な事だと思いますが子共の無い寂しさからどうしても擬

人的に扱うのでしょう。

またあくまで実子が欲しいと不妊治療に大金を使ったり、将来に備えて卵子の冷凍保存を請け負う企業

すらあります。それは私から見たら実に視野が狭すぎると思います。現存の人間はすべて祖先を共有し

ています。個人に固有のものが遺伝子だとしたら私と同じ遺伝子を持つ人は全人類と言っても過言では

ありません。何しろチンパンジーですら人間と99%同じ遺伝子を共有しているそうですから。更に遡れ

ば哺乳類、爬虫類、両生類、魚類、菌類、原生動物そして植物に到るまで祖先を共有するのは、すべて

の生物のたんぱく質が光の左旋性を示す事から明らかです。人類みな同胞、fellow creaturesなどは大げ

さではなく生物学的にも正しい表現です。

 

しかし犬猫ひいては類人猿の子と人の子には決定的な違いがあります。それは人の子は人の心を持つ事

ができるという事です。人以外の動物にも心がある事は明らかです。昔家の子牛を市場に出して売った

ら母牛が一週間というもの昼夜を分かたず啼き通した事は半世紀経っても忘れる事ができません。

 

動物は人の言葉を話さないので通信は以心伝心で行うしかありません。具体的には声や表情ですね。人

間は言葉があるので以言伝心です。言葉によって非常に詳細な事や仮想的な事まで人間は通信する事が

できます。困った事に真実を伝える為に造られた言葉は虚偽を伝えるのにも使う事ができます。嘘も方

便、嘘はどろぼうの始まり、虚言と真言は形式的には区別のしようがありません。人付き合いが厄介な

所以です。また詐欺が横行するのも人の言葉の形式性の故ですね。この点動物とは以心伝心、その表情

は正直ですから動物を飼うのは心の安らぎになります。

私達は孫二人が一歳から四歳に到るまで生活を共にしてきました。この間人の子の発達や言葉の習得の

様子を見て人間について学ぶ所がありました。私は仏、西、独、露語の学習においても英語の辞書は手

放せません。漢、韓語の学習においては国語、古語、漢和辞典が必須です。言葉は普段気づかない深部

でお互いにつながっています。それは人類の歴史的所産であり言葉の習得により人の子は先祖の遺産を

受け継いでいきます。

 

遺伝学の始まりの時期には遺伝子こそ生命で、生体はそれを運ぶ箱に過ぎないという思想に極端化した

事もありました。人の遺伝子がすべて解読できるようになった現在、遺伝子は生命の本質というより情

報を蓄える図書館に過ぎないという事が分かりました。それでは生命とは何かと言えばそれは生きるも

のだとしか言いようがありませんね。具体的には細胞です。

 

昔から「血は水よりも濃い」と血縁を重視する考えと「産みの親より育ての親」と結縁を重視する思想

がありました。両方とも真理の一半があり両者を合わせたのが正しいと思います。このうち血縁は本人

ではどうしようもないので私は結縁こそ大切だと思います。おりしも皇室の眞子様と小室圭さんの結婚

が話題になっていますが皇室に生まれる事は本人ではどうしようもない事なのにそのため恋愛も自由に

できないのは重大な人権侵害だと思います。幸いご結婚の運びになりました。血縁の障碍を乗り越えて

結縁を実のあるものにしてもらいたいと思います。

 

私は「産みの親より育ての親」を信ずるものです。孫達には歌を歌って寝かしつけ、たくさんの絵本を

読んでやりました。それらは孫達の頭の中で脳の神経網に無数の回路を作り、祖先から受け継いだ文化

の一端を孫達に伝えているのだと思います。重要なのは血よりも知のつながりです。

 

孫達の成長につれていつの間にか哺乳瓶、おんぶ紐、よだれかけ等は消えていきました。今や文字を習

っているので神奈川の自宅に戻ると早速庭仕事の絵を描いてひらがなだけの便りを孫達に出しました。

 

人類は皆兄弟、子供の成長はとても速いです。小さな事でも子育てに悩む親、当の子供達には大きな助

けになります。時に近所を出歩いて地域親をやりましょう。

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+ 市吉 修 

+ 二十一世紀を楽しく生きよう会

+ HP ;   http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/

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