差出人: O-ichi [osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]

送信日時: 平成 2077日月曜日 1:11

宛先:

件名: 二十一世紀企業研究会

 

配信無用の方はお手数ですが返信願います。本MLは会員の紹介により加入する会員の自主研究会です。返信または全員へ返信により意見交換をお願いします。

二十一世紀企業研究会とは「人が全国どこでも学び、生涯現役で働ける企業」を提案し研究する会です。研究しながら二十一世紀企業を始めましょう。

 

故郷の先人の偉業

私の故郷は霧島の麓のシラス台地で元々水田が少ない所ですが明治の頃に前田用水という灌漑用水ができたおかげで水田が開けました。前田用水は前田正名という人が引いた水で毎年夏に夏祭りと感謝祭があったと記憶しています。

今回会員の一人の瀬之口さんから前田正名の事業には秋田の石川理紀之助という農村事業家の援助があった事を教えてもらいました。石川翁は農聖と呼ばれるほどの偉人ですが、その事跡については下記URLをご覧下さい。

http://agricl.com/index.html

また前田正名については下記URLをご覧下さい。

http://www.ippoen.or.jp/naritatsi1.htm

 

全国どこも限界集落だらけの今日上の先人の偉業には学ぶ事が多々あると感じました。共通点は

(1) 村民の互助組織を作り、目的と計画を定めて着実に実行したこと。

(2) 村に夜学を開き文盲を撲滅して学問を立村の基礎とした事。

(3) 地域に適した産物の開発の為体系的に実地調査を行い、適作産業を起こした事

 

瀬之口さんは石川翁と7人の同志が中霧島に来て農村再生の指導を行った半年間の事跡を山田弁の紙芝居で子供たちに語り伝えておられますが、近々それを絵本にして出版される予定です。たった半年でしたが偉大な足跡を我が故郷に残してくれた秋田の8人が山田(全くの偶然ですが石川翁の出身地の名も山田です)を去って鉄道駅のある都城に向かうのを村人が別れを惜しんでどこまでも付いてきて見送る場面は北大の前身の札幌農学校で半年教えたクラーク先生が帰国する場面と重なるものを感じました。懐かしい土地の名が出て来るので目の当たりに見るような気がしました。瀬之口さんの表現力にはすっかり引き込まれてしまいました。

 

私たちは先人の偉業を受け継ぎ全国いたるところ限界集落という崩壊の危機にある農産魚村とGNPの二倍近い財政赤字を抱えて実質的に財政破綻している国の再生と発展に努めるべきではないでしょうか。

 

幸い今日では本文を読んでいただける方々には明白なようにインターネットを通じた高度な情報交換網があります。それを駆使して目的を共有する人々が人間網を構築して知恵と力をあわせれば学問立国、人間交流、国民共立、産業興隆につながる一連の事業を行うのに有用な物理的な条件は充分整っています。見習いたいのは明治人の覇気ですね。

クラーク先生のBe Ambitious!,即ち「大志を抱け」という言葉が今程あてはまる時代は無いのではないでしょうか。

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*  市吉 修   

*  二十一世紀を楽しく生きよう会

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