差出人: OsI
[osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]
送信
宛先:件名: 鶴山公、鷹山公の偉業に学ぶ
配信無用の方はお手数ですが返信願います。本MLは会員の紹介により加入する会員の自主研究会です。返信または全員へ返信により意見交換をお願いします。二十一世紀企業研究会とは「人が全国どこでも学び、生
涯現役で働ける企業」を提案し研究する会です。研究しながら二十一世紀企業を始めましょう。
上杉鷹山の偉業に学ぶ
私が宮崎平和台の売店で買ったのは渡部図南夫著「上杉鷹山公の人生観」鉱脈社という本です。宮崎からフェリーで大阪へそこから相模原までの列車の中で読み終えてしまいました。
上杉鷹山の行跡については下記URLに簡潔にまとめられています。
http://yamagata6.blog118.fc2.com/blog-entry-285.html
上によると治憲公が17歳で米沢藩主となった時には藩の総支出の6年分の借金があったそうです。現在の日本の財政赤字も似たようなものですので如何にして上杉治憲公が藩の経済を立て直したかをよく研究しましょう。
高鍋藩方式
実は9歳年上の兄の秋月種茂公による高鍋藩の再生が上杉治憲公の米沢藩の再生のモデルとなっていると思います。その詳細は下記URLによくまとめられています。
http://blogs.yahoo.co.jp/mimi12wondergirl/40810469.html
http://www.hm.h555.net/~hajinoue/jinbutu/akizukitanesige.htm
兄の号は鶴山、弟の号は鷹山です。この鶴山、鷹山の施策には共通するものが多く見られます。
[1] 藩主が問題解決のための構想を持ち、その信念が揺らぐ事が無かった。
[2] 藩主が問題解決のため率先垂範して実践した。
[3] 藩主が身分に関わらず適材適所の人事を行った。旧弊な身分観に囚われた反対勢力の妨害は断固排除した。
[4] 学問を重視し、高鍋藩では明倫館、米沢藩では興譲館を開設し武士だけでなく一般の民にも開放した。
[5] 人間を尊重した。
江戸時代の農村で広く行われていた間引きを厳禁し、二人目、三人目の子供には世界でも初めてとなる児
童手当を支給した。
二十一世紀の手法
上の鶴山公、鷹山公の業績は今日の日本の財政赤字問題の解決方法について多くの教訓を含んでいますがそのままでは今日の世に適用するのは困難です。高鍋藩と米沢藩の再生は藩主に人を得たことが最大の原動力でした。残念ながらこれは今日では望むべくもありません。よく指導者待望論を述べる人がありますが、鶴山公、鷹山公のような人物は今日の間接民主制では出ようがありません。指導者待望論が実はドイツにおいてはヒトラーを独裁者に押し上げ、大日本帝国では天皇の権威を利用した軍部の暴走を許してしまった原因ではないでしょうか。今日の北朝鮮が国民生活を犠牲にしながら軍事優先の政策を続けているのも指導者崇拝の思想に基づくものだと思います。
二十一世紀の今日の手法は政府を待たず、一般人が連携して互助と自助の事業を自ら立ち上げることだと
思います。そのための有効な手段としてインターネットを始めとする情報通信網が活用できます。政府の政策などでは雇用は増えません。なぜなら人を雇用するのもまた人ですが、人を雇うことは雇い人に大きな責任を生じるので政治の政策ではそんなに簡単には変わりません。むしろ人が自分の責任がとれる範囲で必要な事業を起こすことが最も確かな経済成長の道だと思います。
具体的な方法については次回以降に提案します。
皆様のご意見もお聞かせ下さい。
************************************************************
市吉 修
Osamu Ichiyoshi
二十一世紀を楽しく生きよう会 Human Network for
Better 21 Century
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
************************************************************