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送信日時: 2014年4月14日月曜日 0:27
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件名: 言葉と狂気、狂気と創造、道は対話にぞある
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思想詩
私は時には我ながら馬鹿馬鹿しいと思いつつ、ある考えを詩にまとめるのに多大な時間を費やす事があります。先週は次の詩を作りました。
言葉と狂気
言葉もて想いを語る人間は
あらざるものにも名を付けるなり
名によりて想いを生ずる心には
真実にあらざる妄想ぞ生じ得る
妄想に妄想を重ねる狂気とは
言葉で思考する人間のみにぞあらむ
妄想を打破して真実に到る道は
言葉を究めたる対話にぞある
狂気と創造
言葉もて想いを語る人間は
未知なるものにも名を付けるなり
名によりて想いを生ずる心には
あるべきものと道ぞ見つからむ
失敗を重ねてやまざる狂気とは
言葉で思考する人間のみにぞあらむ
失敗を踏み越え創造に到る道は
言葉を究めたる対話にぞある
真に時間と労力の無駄ですが、これから分かる事も多少あります。
(1) 狂気と創造は言葉を使う人間の特性であろう。なお思考とは自己との対話だと思います。
(2) それならば発狂するのは人間のみであろう。もし動物にも発狂する事例があれば教えて下さ
い。
(3) 人間は中身の無いものにも名をつけて呼ぶ。ここに思考の過ちの源がある。
戦前の軍国教育で教えられた「子供は天皇の赤子」は戦争孤児に対する日本国の無責任、無為を思えば正に真っ赤な嘘でした。その他、満蒙は日本の生命線、満州は五族協和の王道楽土、転進、玉砕、生きて虜囚の辱めを受けず、皇紀2600年記念祭、大和民族優秀論 等等今から思えば噴飯もののスローガンは何れも名かりは仰々しくて中身がありませんでした。ナチスドイツのアーリア民族優秀論も同類です。
(4)現在の例ではアベノミクスです。
第一の矢たる「異次元の金融緩和」は結局日銀が銀行から国債を買い付け銀行はその金を日銀に預けているだけで市中には全くと言って良いほど出て行っていません。これは上位100社で260兆円の内部留保を抱えている状況では最初から分かっていた事です。
第二の矢たる財政出動は政府がX円支出すればGDPはそれだけ増加するのは当たり前ですがこれは真の景気の回復とは言えません。なぜなら財政赤字がX円増えていますから。安倍政権の「国土強靭化計画」なる土木工事のため建設工事の資材と人材の不足を来たして東日本大地震災害の被災地の復興に大きな遅れがでています。
第三の矢たる成長戦略で安倍政権が何をやるのは私には分かりません。中身が無くて名ばかりあるのではないでしょうか。
私は経済学の門外漢ですが安倍政権の言うデフレは根本的に定義が間違っていると思います。アベノミクスは物価の下落がデフレなので年間2%のインフレ、即ち物価上昇を目指すのだそうですが、それは直ちに年金生活者の購買力低下を意味します。デフレとはGNP即ち国民総生産=総支出の縮小であって物価の下落ではないと思います。私は技術者として現役時代にはコスト削減のため日夜努力しました。産業人のたゆまぬ努力によって物価が下がるのは人々への恩恵であって災難ではないと思います。物価は下がりながら国民総生産=総支出が大きくなる事こそ経済成長だと思います。
(5)集団的自衛権
これも分かりにくいですね。日本国憲法は帝国主義戦争の悲惨さの痛烈な反省に立ったものです。例えば9条の「国の交戦権はこれを認めない」というのは帝国主義戦争を意味している事は当時は自明の事でした。帝国主義とは16世紀以来の植民地主義の最後形態であり、国際問題で最後にものを言うのは軍事力でした。第二次世界大戦は原爆に代表される人類の破壊力のすさまじさが明確になり、人類の存続のためには帝国主義を終焉しなくてはならない事が万人に明確になった時に作られたのが日本国憲法です。それは帝国主義から一歩進めた歴史の記念塔であり、此の意味で日本は普通の国ではありません。今朝の日曜討論ではある論者が「普通の国になろう」などといっていましたが私から見れば政治家とは思えない言動です。
小泉首相から「日米同盟」なる言葉を聞いた時に私は違和感を感じました。学校の歴史で習ったようにA国とB国の軍事同盟とはA国が攻撃されたらB国も自国が攻撃されたと見なす約束であり、正に安倍首相の言う集団的自衛権です。序にこの集団的自衛権とは国連の用語であり本来は弱小国が連盟して大国の圧力に対抗する意味だそうです。安倍首相は積極的平和主義とか、集団的自衛権とか、造語がお好きなようですが、私には極めて薄っぺら、「あらざるものにも名を付ける」所業に見えて仕方がありません。
軍事同盟は帝国主義時代の道具であり、それが如何に欺瞞に満ちたものであるかは独ソ不可侵条約や日ソ不可侵条約がいとも簡単に破られたのを見れば明らかです。
日本人は帝国主義を終わらせる事を決意して日本国憲法を作りました。従って日本国の国是は徹底的な平和主義とあくまで対話によって国際問題を解決する事です。個人と同じく国家にも自衛権があるのは自明の事で、別に米国に頼る必要もありません。今日の日曜討論でも日本が米国を守らず、米国が日本を守ってくれる筈が無いなどという意見をいう人がありましたが、それは当たりません。日本が米国に只で軍事基地を提供しているのは米国にとっては何よりありがたい事です。米国から頼まれもしないのに集団的自衛権なるものを持ち出して国民の無駄な労力を費やしている安倍政権は「あらざるものに名を付けて」騒いでいるだけではないでしょうか。
帝国主義の次の時代
たる21世紀がまだまだ実現していないのは何故でしょうか。それは人が人との対話を怠って国家に頼っているからだと思います。著書「試練に立つ文明」で「国家の枠でものを考えてはならない」と教えたA.Toynbeeもあの世で嘆息しているのではないでしょうか。ウクライナのロシア系住民がロシアへの帰属を要求しているとされていますがつい20年前のソ連崩壊時の気持ちを忘れてしまったのでしょうか。ロシアに編入されたクリミアが将来またロシアからの離脱を求める事だってあると思います。
帝国主義の次の時代は直接民主主義の時代だと思います。国際的には直接民間交流ですね。日中、日韓政府関係が冷え込んでいると言われる現在でも民間では直接交流がどんどん進展しています。人民の立場から見ると政治屋の行動は滑稽に見えます。国際会議で外相同士が目もあわせないなどと言うのは外交辞令の一つも言えない政治家としては下の部類だとしか思えません。
私ももう7年日韓合同の衛星通信学会に参加していますが、これは学びの場であると共に、国際交流、観光旅行の機会として毎年楽しんでいます。同様な事を中国やロシヤとも進めて行きたいものです。
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* 市吉 修 Osamu Ichiyoshi
* 二十一世紀を楽しく生きよう会
* Human Network for Better 21 Century
* http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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