差出人: Mori Etsuro [etsuromori@jasmine.ocn.ne.jp] 送信日時: 2016年10月31日月曜日 0:40 宛先: ' 件名: RE: 過労死問題 : 労働組合はどこにあるのか 市吉さん 130時間の残業と上司の嫌がらせにより自殺するまで追い詰められたのであれば、人道に対する罪であり、ナチスの 戦犯同様に電通と上司は労災認定にとどまらず社会的な制裁を与えて然るべきでしょう。 電通には新聞もテレビも頭が上がらないので、電通は75日経てば皆忘れると多寡をくくっているでしょう。福島原発の 時もブルと二ウムは身体に害はない、大騒ぎする学者がおかしいと言っていた東大教授がいましたが、東電から数億 円の研究費等を受け取っていたそうで、経産省も天下り先がなくなると困るので東電ホールディングを何とか延命させ ようと超法規的な措置も辞さないようです。これが日本の戦後70年の民主主義政治の実態です。 福島第一原発の時は放射性物質は偏西風で90%太平洋に流れましたが、美浜や高浜で震度6以上の地震が起 きたらメルトダウンしますから、偏西風に乗って滋賀、愛知から関東全域まで汚染され、除染が終わるまで多分50年 は住めなくなるでしょう。その時はしかたなく原発のない東南アジアに移住しましょう。 森 悦郎 From: OsI [mailto:osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp] Sent: Sunday, October 30, 2016 11:16 PM To: Subject: 過労死問題 : 労働組合はどこにあるのか 転送歓迎 配信無用の方はお手数ですが返信願います。本MLは会員の紹介により加入する会員の自主研究会です。返信 または全員へ返信により意見交換をお願いします。二十一世紀世界研究会とは「人が全国どこでも働き、生涯豊か に生きられる世界」を提案し研究する会です。研究しながら理想の二十一世紀世界を実現しましょう。 電通、過労自殺問題 電通入社一年目の高橋まつりさんが過労自殺され労災認定されました。今日のNHK日曜討論でも議題の一つに あげられましたが、月130時間にも及ぶ残業時間にも増して問題なのは上司の嫌がらせですね。以前にもいじめと 過労自殺問題を引き起こしたこの非人間的な会社が存続している事自体が不思議ですが私の現役時代の経験から 以下の問題提起をしたいと思います。 電通には労働組合は無いのか 今日の日曜討論で政治屋の議論を聞いていても労働者を守る力は感じられませんでした。結局労働者の権利は 労働者自身が守る他は無いと思います。高橋まつりさんの記事を読み、また今日の政治屋の議論を聞いても労働 組合については全く言及がありませんが一体電通社には労働組合は無いのでしょうか。 労働組合の弱体化が労働条件の劣化の原因ではありませんか 私が入社した1970年代は日本の高度成長の真っ只中でした。日本の高度成長を実現したのは日本式経営と言わ れた終身雇用、年功序列賃金、全員正社員、Union Shop, 即ち全員労働組合員などを特長とする企業体でした。 課長より下は全員組合員ですから組合の力も強く、労働者は問題があれば組合に相談できました。電通で横行し ているような上司による陰惨ないじめ等は有り得ない状況でした。 あの頃に比べると今日の労働組合はずいぶん弱体化しているようです。それがまるで一世紀昔を思わせるような 労働条件の劣化を生じている原因ではないでしょうか。 労働組合の弱体化の原因 先ず第一に労働者自身の身勝手です。私が入社した頃にも労働組合の委員をやるのを皆が嫌がり、メーデーの 参加は新入社員の仕事でした。私は労働組合の職場委員、支部委員をやり、とても良い経験になりましたが一般に 組合の委員をやるのは皆嫌がりましたね。曰く、仕事が忙しい。 同様の経験は小中学校のPTA委員のお願いでもありました。一冬かかってやっと次年度の役員の引き受け手が 決まった時は実にほっとしましたが、どうして皆わが子の大切な学校のPTAのために尽力するのをあんなに嫌がる のか今でも不思議です。ともあれ会員が非協力的なら労働組合もPTAも引いては日本の民主主義も弱体化してし まいます。戦後初めて国民が普通選挙権を得た時には選挙の投票率は90%を越えていましたが今はその半分位 ですね。自分さえ良ければ良いという利己主義は回り巡って自分も危うくなっているのが今の日本ではないでしょうか 。高橋まつりさんを守ってやれなかった今の日本の危機は日本国民全体にかかっていると思います。 第二に思うのは労働組合自身の視野の狭さです。政治屋と同じく労働組合の役員は労働者の権利を守ろうとする 余り視野の狭い主張をするなと感じた事があります。また勤労態度の問題を起こす労働者の方にも非があると感じ た事があります。中には明らかに問題を起こして辞めるときに裁判所に訴える事により会社から金をふんだくろうと 最初から狙っていたのではないかと思われる例もありました。 また残業を一切拒否している労働者もいましたが、彼には新規開発の仕事はさせられないと感じた事もありました。 小泉内閣の時に「自己責任」という言葉をはやらせて非正規就業の全面解禁を行いUnion Shop制が崩れた現在 失われたのは会社と労働者の一体感だと思います。日本の高度成長を実現したのは技術革新でありその原動力 は会社と労働者の一体感でした。電通にはこの一体感が全く欠如していますが他の企業ではどうでしょうか。 ************************************* * 市吉 修 Osamu Ichiyoshi * 二十一世紀を楽しく生きよう会 * Human Network for Better 21 Century * http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/ *************************************