インターネット入門
2003/4/9 OsI
1.Computer Networkの概観
[1]独立型(Stand-alone)
Computer間のデータ交換はFloppy-Diskによる。
[2]LAN (Local-Area-Network)
(1) 複数のPCを接続
(2) 共用; Printer,Data-Base,
(3) Client-Server方式 ;DHCP,Name(DNS),Web,
[3]WAN (Wide-Area-Network)
(1) 複数の通信網(LAN,Stand-alone)を相互に結ぶ通信網の網;Inter-Network
(2) The Internetの特長;
−Packet交換網(Router;Packet交換機を接点(node)とする網)
−TCP/IP
−WEB技術;DNS(Domain Name System)
−HTTP/HTML
−開放的なシステムである事;IETFで決定するRFC仕様に準拠。
[4]衛星インターネット
(1)事例
PerfecPC→Megawave
DirecPC→Direcway
(3) Digital直接衛星放送(DVB)を活用したIP over DVB
(4) 現在まで個人市場は未開拓。
2.衛星インターネットはLANであるかWANであるか。
|
LAN |
WAN(Internet) |
直接衛星Internet |
放送方式 |
可能 |
不可能(禁止) |
可能 |
IP Address |
Local(Private) |
Global |
Local |
Multicast |
可能 |
困難 |
可能 |
3.IP-Addressの種類
(1) 32ビット;4Octets:IPv4
表現;192.168.0.1
(2) IP-Adress=[Network Address]+[Host Adress]
(3) Class分類されたIP addess
Class |
Network Address |
Host Address |
Networkの収容数 |
Hostの収容数 |
A |
0+7bits |
24bits |
126 |
1,677,214 |
B |
10+14bits |
16bits |
16,382 |
65,534 |
C |
110+21bits |
8bits |
2,097,150 |
254 |
D |
1110+28bits |
− |
268,435,454 |
- |
E |
11110+27bits |
− |
134,217,726 |
- |
注; −Class-DはMulticast用
−Class-Eは将来用に保留
(4) Class分けIP-Address法の問題点
1)IP Adressの不足(Network Addressの不足)
→IPv6
→Local Addressの設定(電話網の内線番号の様に繰り返し再利用)
→NAT(Network-Address-Translation)
→IP masquerade
2)Class-A,BはHost Adressが多すぎる。−>Routerの設計が困難−>Subnet
(5) Local(private)Address
電話網の内線番号と同様の使い方をする。
Class |
範囲 |
総数 |
A |
10.0.0.0 − 10.255.255.255 |
16,777,214 |
B |
172.16.0.0 − 172,31.255.255 |
4,094 |
C |
192.168.0.0 − 192.168.255.255 |
254 |
(6) Classless
InterDomain Routing (CIDR)
1)NetworkとHost address部分の境界をAddress-Masqで指定。
例 172.16.25.38/16 <=> IPアドレス ; 172.16.25.38
Masq. ; 255.255.0.0
4.ルータ(Router)の動作 2003/10/30OsI
インターネットはパケット交換網であり、網の節点(Nodes)をなすのがパケット交換機、即ちRouterである。接点と接点を結ぶ回線(Links)が全体として通信網を構成する。
<ルータの構成とモデル>
ルータの構成は基本的に下図のようになる。
動作は入力Bufferに蓄積されたパケットのHeaderの宛先Addressを読み経路表(RoutingTable)を参照して指定された出力Bufferに入力する。
<Open-Shortest-Path-First,OSPF>
インターネットで標準的に用いられている経路表の作成手法がOSPFである。文字通りOpen規格であり、誰でも無料で採用してルータを設計する事ができる。
経路表の作成動作は文字通り、宛先のNetwork-Addressで指定される通信網への出力回線の内最短距離の経路(Path)への出力線を選んで経路表を更新する。ここで距離(Cost)とは物理的な距離、回線の帯域幅、信頼性、伝搬遅延などが考えられる。典型的には遅延であろう。OSPFの概略動作は以下の通りである。
(1) 各Routerは隣のルータとの回線の状況(Link-State)を常時監視する。即ちHelloパケットにより、互いのアドレス、伝搬遅延の測定、回線の断続状況の把握など。
(2) 得られたLink-State情報をFloodingにより網内の全てのルータに通知する。
(3) 各ルータは得られたLink-State-Update情報を元に網の構造(Topology)を構築する。
(4) 各ルータは他のルータに到る最短経路を求めて経路表を更新する。
(5) 以上の動作を常時継続して新たなルータの追加、回線の断線、回線の輻湊等の変化に迅速に対応する。
<最短経路探索法>
Dijkstra法(1959);下の図でAからDに到る最短経路の探索は以下の方法で実行する。
(A.S.Tannenbaum著Computer Networks,P.349)
(1) 最初はA以外の点は全てCostが∞とする。
(2) 点Bに付いて点検、最小コストは回線ABのコスト(BA)=2である。そこで点Bの累積コストは[B]=(2,A)となる。ここでAはその最小コストを与える線がABである事を示す。
(3) 同様に[G]=(6,A)
(4) Eに付いて検査。線BE及び線GEからの累積コストは
[EB]=[B]+(BE)=4
[EG]=[G]+(GE)=7
両者を比較してコストの小さい法を選択すると[E]=(4,B).
(5) 点Gについて再点検する。[GA]=6と[GE]=[E]+(GE)=5なので両者を比較選択して[G]=(5,E)となる。
(6) 点Fについて同様にして [F]=(6,E)
(7) 点Hについて
[HF]=[F]+(HF)=6+2=8
[HG]=[G]+(HG)=5+4=9
両者を比較選択して[H]=(8,F)
(8)最後にDC,DHを比較して結局
[D]=(8,H)
以上から最短経路DHFEBAが確定する。