Subject: 二十一世紀企業研究会
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二十一世紀企業研究会とは
「人が全国どこでも学び、生涯現役で働ける企業」を提案し研究
する会です。研究しながら二十一世紀企業を始めましょう。
柔剣道より職業教育だ
先日政府の教育審議会は中高校で柔剣道とダンスを必須とする
諮問を行ったと報じられました。安倍政権の「伝統と文化を愛
する」人材育成の一環だそうです。また昨日の新聞によると
「部活」を必須化することも検討中とか。安倍首相は学校教育
の一環として「奉仕活動」を義務づけるなどと言っていたのを
私は覚えていますが、論理的に自己矛盾ですね。サミットでは
「美しい星50」なる演説をして新聞によると「一部の国から
拍手喝采を受けた」そうですが、その道筋は全く示されていま
せん。中身の無い言葉ばかりが踊った安倍内閣の一年だったと
思います。
部活はあくまで当人の自主参加であるべきで「帰宅部」もあっ
て当然です。家事の手伝いとか、アルバイトとか、ただ遊ぶ
とか自由な時間の使い方を学ぶことは教育の基本だと思います。
柔剣道やダンスだけが日本の伝統ではなく、誰もが好きなわけ
ではありません。ダンスなどは本来皆で楽しむためのもので
あってそれを必須化するというのは論理的に矛盾しています。
教育の目的は教育基本法が明確に規定しているように「人格の
完成」に尽きると思います。端的に言えば成人して職業人と
なり、家庭を築いて自分と家族を養う基礎を養うことこそ教育
の基本であると思います。
ところが職業家庭教育こそ今の学校教育で最もないがしろに
されているのではないでしょうか。半世紀前の私達の小学校
ではアヒルやウサギ、小鳥を飼っており、当番でせわをしま
した。中学校では牛や豚も飼われていました。また学校の周り
には茶が植えられており春には全校で茶摘みを行い、教壇を
ヒックリ返した大きな箱に何杯もなるほどでした。また中学校
には演習林もあり全校で下草刈りや薪とりに行ったことも覚え
ています。中学校では男子は園芸、木工、板金、女子は料理や
裁縫の授業がありました。私は子供の頃母に裁縫の初歩を習
いました。これらの活動で覚えたことは今も私の日々の生活
に役立っています。
自立と共生
安倍首相の突然の退陣で急遽自民党総裁選に出馬した福田氏
が掲げたスローガンですが、以前から民主党のスローガンで
もあるそうです。別に誰のものでもない言葉ですので私も
これが今の世界のキーワードであると考えています。
自立と共生のためには職業家庭教育こそ必要不可欠です。
新聞報道を読むと犯罪者の大半は「無職」が多いですね。
また児童虐待の記事を読むと23歳くらいの男女が同棲して
子供を邪魔者扱いしているパターンが多いですね。親兄弟
や友人とは没交渉だったのでしょう。また高校生の犯罪
の動機では「遊ぶ金が欲しかった」と言うのが多いですね。
これらの犯罪の本を考察すると人間が自然の大道から道を
外れているのだと思います。都会生活しか知らない人は
「金が無くては生存できない」でしょう。私のような田舎
人は「食べ物は種をまいて作るもの」であり、山や野原
には食べられる野草も多いことを知っています。春は
せり、ノビル、筍、夏は盆柿、梅、秋はガラン(山ぶどう)、
トンボ(アケビ)、クイ(栗)、各種の柿など、おそらく
食料の1/5くらいは自然の恵みを食べていたと思います。
今年の夏は庭に生い茂っているアカザ、シソを随分食べ
ました。また先日は新宿から調布まで手製の足押し車
(キックボードを改造)で帰りました。約20kmを二時間
かかりましたが、歩道をとことこ行くので、もし車道
を飛ばせるならその半分の時間で行ったと思います。
橋本から厚木まで自転車で一時間で行ったことがあり
ますので、時間さえあれば関東一円自転車で行く事が
できます。丹沢の山中を自転車で駆け回るのは私の趣味
ですが、金もかからず、健康にもよく、学ぶことが無数
にあります。
これらは前述の小中学校の活動で学んだ事が元になって
います。
受験教育のために運動会や学芸会を減らす学校も多いよう
ですが私たちは運動会や学芸会は地域の行事としてたっ
ぷり時間をかけてやり、更に前述の活動も行いました。
春の見知り遠足、秋の別れ遠足などは今から見ると驚く
ほど遠い距離を文字どおり遠足しました。
特に受験教育などはやりませんでしたが、そのため教育
がマイナスになったとは思いません。全校活動は楽しか
ったし、先生や級友の別の面も見え、役割分担をして
共通の目的を実現するのは集団教育の意義も大きかった
と思います。自然と「自立と共生」教育になっていたと
思います。
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市吉 修
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二十一世紀を楽しく生きよう会
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