差出人: OsIPortable [osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2016年6月26日日曜日 23:23
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件名: RE: 超高齢化社会　;　人本社会主義の提案

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人は一人
私の両親は70年間連れ添った後に昨年9/18に母が他界してから今年5/18に父が他界するまでの8ヶ月間父は精
神的には深い孤独を感じたに違いありません。相互の依存関係が大きいほど片方が他界したあと残された方の
喪失感は深いと思います。社会のなかで色々な人間関係の網にとらわれてはいても人は畢竟一人なのではないで
しょうか。

国と国民の関係
社会の構成単位は人ではないでしょうか。自民党の憲法草案では「社会の構成単位は家庭であり家族は共に助けあ
わなくてはならない」趣旨が明記されています。これが日本の伝統であるというのが自民党の方々の思想のようです
。戦前はさらに日本全体が一つの拡大家族であり「子供は天皇の赤子(せきし!)」であると教えていました。ところが
大日本帝国も戦後の日本国も何万人もの戦争孤児と海外の残留(?!)孤児の救済は全く行いませんでした。その災厄
を生じた軍人には手厚く恩給(!)を支給しておりながら。戦争孤児の実態調査もせずに「親戚に引き取られた」と称し
て責任を回避した日本国政府は「このままでは死んでも死にきれない」として戦争孤児達が起こした謝罪と補償を求め
る裁判において「孤児と国の間には雇用関係が無かったから国に補償の義務は無い」との論理で孤児側の敗訴にし
ました。国と国民の関係は雇用関係以下であるという思想に対して皆様如何思われますか。

人本社会主義の提案
私は「国の構成単位は個人である」と考えこれを人本主義となづけました。ところが人本主義という言葉は既に経営
学用語として使われていると知りました。即ち企業の主体は資本であるとする資本主義に対してそれは人材であると
する考え方です。私はそれも自明であると感じられますがここでは「人間社会の構成単位は人間である」という思想
に対して人本社会主義という用語を提案します。
前述の日本国の無責任の根拠は社会の構成単位は家族であるいう家族主義であると思います。これは実は多くの
災厄の元凶ではないでしょうか。私は子供のころ「家の光」という農家向けの雑誌を本家でよく読みましたが家族
主義は個人を束縛して色々な不幸の原因になっている感じました。高度成長期に農村から都市への人口の大移動が
起こり家族形態も「核家族」が主流になりましたが、この流れを大半の人は解放と感じたのではないでしょうか。

人本社会主義を発展させよう
実は今日の日本は人本社会主義に基づいています。日本国憲法は正にそれであり、それは「われわれ日本
国民は、、、」という書き方にあらわれています。今日の老齢年金制度はまさに人本社会主義の産物です。私は
両親の介護において現在の社会福祉制度をしみじみとありがたく感じ先人に深く感謝しました。問題はこれを持続
可能にすることであり、安易に家族主義に後退して崩壊させてはなりません。
現在家庭の貧困のため進学をあきらめたり、栄養不良になったり、家庭崩壊で行き場を失ったりする子供が多数
いるのは深刻な社会問題です。その問題の解決は自民党的な家族主義では解決できず、人本社会主義に基づく
施作が必要だと考えています。

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* 市吉 修 Osamu Ichiyoshi
* 二十一世紀を楽しく生きよう会
* Human Network for Better 21 Century
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