差出人:  OsIPortable <osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp>
送信日時:           2016214日日曜日 21:11
宛先:     
件名:     RE: 超高齢化社会 ; 己が命を全うすべし
 
森さん、
 
貴重な情報をありがとうございます。
 
自分の遺伝子に乳がんになりやすい因子があるとして病気でもないのに乳房を
切除した米国の女優がいましたが早まったのかもしれませんね。
 
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+      市吉 修 
+     二十一世紀を楽しく生きよう会
+     HP ;   http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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-----Original Message-----
From: Mori Etsuro 
Sent: Sunday, February 14, 2016 11:35 AM
To: '
Subject: RE: 超高齢化社会 ; 己が命を全うすべし
 
市吉さん
 
先日NHKの「サイエンスZERO」で紹介された「ASC細胞」というスーパー細胞について
ご報告したいと思います。ASC細胞はiPS細胞やES細胞と異なり、人間の皮下脂肪の中
に存在する幹細胞で驚くべき力を持つことが分かってきました。
 
例えば乳がんで乳房の内部を切り取り平たくなった乳房にASC細胞を入れてやると3
月程で元の形の乳房に戻りました。鳥取大学付属病院、整形外科で全国の応募者から
5人を選び、お腹の脂肪からASCを取り出し、脂肪と混ぜて注入したところ違和感も痛
みもなく3か月後に全員が元の乳房を取り戻しました。
 
注入した脂肪が免疫細胞(マクロファージ)の攻撃を受けないようにASC細胞がサイ
トカインというたんぱく質を生成し、さらに新しい血管が伸びてゆき患部に酸素と栄
養が行き渡るようになります。ASC細胞療法は将来保険が適用される見込みです。
 
骨髄由来の幹細胞は取り出すのが大変で患者の負担も大きいが、ASC細胞は皮下脂肪
からとるので取り出すのが簡単で、量的にも骨髄の1000倍ほどの幹細胞が取れるとい
うメリットがあります。肝臓障害を治すサイトカインを骨髄幹細胞の6倍出すことが
確認されています。まだマウスでの実験段階ですが肝臓病に大きな効果があることが
確認されています。
 
ASC細胞は血液中を移動し患部に集まってサイトカインを放出する(炎症を抑制)よ
うに働きます。またアルツハイマー病の原因といわれるアミロイドβを分解する酵素
を分泌することも確認されています。ASC細胞により治療の可能性がある病気はアル
ツハイマー病、腎臓病、脳梗塞、パーキンソン病、歯周病。糖尿病、脊髄損傷、が
ん、肝臓病です。
 
皮下脂肪からしか抽出できず内臓脂肪は使用できません。皮下脂肪が沢山あればASC
細胞もたくさんとれます。
 
森 悦郎
 
 
 
Subject: RE: 超高齢化社会 ; 己が命を全うすべし
 
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働き、生涯豊かに生きられる世界」を提案し研究する会です。研究しながら理想
の二十一世紀世界を実現しましょう。
 
訪問看護と往診システム
によって父は自宅で暮らしています。百歳まであと3.5ヶ月です。現在訪問看護
は日曜を除く毎日で、週二日は入浴もさせてくれます。風呂あがりの茶が大の楽
しみのようです。往診は二週間に一回でこの時導尿管も交換します。費用は月に
3万円かかりますが入院に比べれば遥かに経済的ですし、住み慣れた自宅での
生活は施設におけるよりも遥かに気楽です。私は父が便を漏らした時には多少の
作業をしますが私が発明した紙オムツとふんどしによって極めて経済的にかつ大
して手もかけずに処置しています。食事はこのマンションで賄ってくれます。私
の食事も含めて月に16万円近くかかります。夫婦二人で当システムを利用すると
したら月に20万円程度かかる事になります。
 
人の死に至る過程
を知りたいと思い母に続いて父も最後まで父の自宅で世話をしたいと考えていま
す。この間私はもう一年余家を離れているのですが現役のころの長期海外出張と
似たようなものです。そこから学ぶ収穫は死に至る過程をつぶさに見る事により死
に対する過度の恐怖が消える事です。癌による死はたっぷり時間がありその大半は
結構元気なので脳卒中による急死や後遺症に苦しむよりは余程ましだと思います。
しかもその間「自然に治る」楽しみもあります。私の母は医者がほのめかした期間
の三倍も長く、しかもその大半の期間は結構元気に生きました。母の死の決定的な
原因は母自身が生きるのに飽きていた事だと考えています。
その点父は生きるのに積極的ですので百歳に到達する可能性があると思いますが
西洋医学の見地からはそれは困難だろうと言われています。
そこで爪もみ、ぶろりこに加えて日に三度全身電気あんまを加えています。針、灸、
按摩は素人にはできませんが電気按摩は簡単に素人でもできます。父自身が喜んで
いるのでもしかすると全身電気按摩が新たな健康法として有効かもしれません。
乞うご期待。
 
己が命を全うすべし
人生の大問題は孤独だと思います。人は生まれる時は母から生まれますが死ぬ時は
一人で逝きます。実は生前においても人は孤独ですね。家族はうまくいけば支えに
なりますがさもなければ重荷どころか敵にもなります。つい最近若者が養父母を殺
害した事件が発生しましたがその養子とは実の孫でした。有名な歌手のマリアカラス
は母とは敵対していました。マリアカラスが死んだ時その母が「マリアは自分以外
の人を愛した事は無かった」と言っていましたが、私はさもありなむと感じました。
ベートーベンの唯一の肉親は甥一人でしたがその甥はベートーベンのかける期待が
大きすぎてつぶれてしまいました。その甥は「おじが良すぎて私はだめになった」と
言っていたそうです。従って人は孤独を恐れずに生きる事が大切だと思います。自分
孤独を自覚すれば家族や友人あるいは動植物でさえ自分に親しむものがありがたく感
じられるのではないでしょうか。
結婚による世代を重ねればある個人の遺伝子の形跡は15代も経てば消失します。もし
あくまで自分の遺伝子を残したいと思えば自分のcloneを作ることでしょう。一卵性
双生児はまさしく互いのcloneですがそれぞれの人生においては全くの別人です。
植物は挿し木により昔からcloneで続いてきたものが多数ありますが現在は動物も
cloneが技術的には可能ですので将来は人が結婚によらずcloningによって世代を重
ねる事になるかも知れません。人口子宮も可能になれば女性が妊娠、出産の重荷から
解放されてある意味では真の男女平等が実現するかも知れません。その時人間の愛と
いうものがどういう形になるのかは分かりませんが。
人のgenomeが解読されて人間の遺伝子の多くはウィルスに由来し中には植物と共通の
ものもある事、遺伝子とはタンパク質合成のための設計図を収めた細胞内図書館にすぎ
ない事が分かりました。従って血縁にはそんなに大した意味は無いと思います。生みの
親より育ての親ですね。この事を忘れている事が現在の多くの幼児虐待および家族の
相克の原因になっていると思います。
 
 人のクローンは別の人なり
 人はおのおのが他にはあらず
 人に生まれて死して消ゆる
 己が命を全うすべし
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* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi
* 二十一世紀を楽しく生きよう会
* Human Network for Better 21 Century
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