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送信日時: 2014126日日曜日 23:51

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件名: 二週続けて小川町

 

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小川町下里里山百年vision

先週に引き続き今日も埼玉県小川町に行ってきました。下里地区で進めている里山活用活動の一環として澁澤寿一氏の講演がありました。講演会の趣旨は下記URLをご覧下さい。http://tad-a.com/shimosato/satoyama/

下里地区は山間の谷間であり人家もまばらな水田地帯です。

 

澁澤氏は共存の森ネットワークというNPOで高校生が農山漁村の老人と交流する「聞き下記甲子園」という事業を続けておられます。里山を中心に自然と調和した人間の生活の底力として秋田県の鵜養(うやしない)地区を挙げられました。ここは里山の活用によって飢饉の時にも餓死者が出なかった所だそうです。但し人口増加を抑えるために嬰児の間引きはあったそうです。死なせた嬰児は家族の声が聞こえる所にと家の入り口に甕に入れて葬ったそうですが何とも悲劇的ですね。東北地方の各地で特産品になっているこけしは女の子が多いのは女の子がより多く間引かれたからだという説を聞いた事がありますが、もしそうなら何とも痛ましい歴史です。

 

下里地区は環境を生かした故郷振興のために地域興しに努力しています。その一端として下記URLをご覧下さい。http://tubasa-u.com/activity/yama-kawa-tanbo.html

 

 

昔は良かったか

日本全国では実に多くの個人や団体が故郷振興のため活動しています。毎年の3万人近い自殺者は現在の日本社会を覆う将来への不安や絶望感を反映しているのでしょう。その原因は地域社会が崩壊してしまった現代人の孤独ではないかと思います。その問題の解決案として地域社会が機能していた半世紀前までの農山漁村の復活を目指す動きが出て来るのは自然な成り行きです。私は小川町下里地区よりも遥かに辺境の農山村出身なので昔の生活に深い郷愁を覚えるものですが、さりとて昔が全て良かったとは思いません。前述の嬰児殺しの悲劇に比べれば少子高齢化を心配している現代は真に幸せな時代ではないでしょうか。私も既に60年以上生きて来て過去を振り返ると世界はあらゆる点で長足の進歩を遂げました。人間が世界を良くしようとして日夜努力しているのですからそれは当然の事だと思います。

ただその間に失ったものがあるのは確かですので温故知新で研究する事は重要です。

 

温故知新と探来知今、世界地域社会

温故知新、即ち古きを訪ねて新しきを知る事に加えて探来知今、すなわち未来を探りて今を知る事が重要だと思います。また昔の地域社会は地理的に限定されましたが、現在はこの通信のあて先が世界中に広がっているように地理的に限定されない情報通信網上の世界的地域社会である事が大きな違いだと思います。

現代の高度な科学技術と人文学を世界中に張り巡らされた情報通信及び交通物流網を駆使して活用すれば如何なる問題でも解決できる気がしますが皆様いかがお考えでしょうか。

 

時は流れて戻ること無し

時を嘆くは時の無駄なり

過去を悔いて今を悔やまず

未来に向けて今を生くべし

過去を未来に活かして生きむ

 

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* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi

* 二十一世紀を楽しく生きよう会

* Human Network for Better 21 Century

* http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/

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