差出人: O-ichi [osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]

送信日時: 平成 2111日木曜日 20:36

宛先:

件名: 二十一世紀企業研究会

 

配信無用の方はお手数ですが返信願います。本MLは会員の紹介により加入する会員の自主研究会です。返信または全員へ返信により意見交換をお願いします。二十一世紀企業研究会とは「人が全国どこでも学び、生涯現役で働ける企業」を提案し研究する会です。研究しながら二十一世紀企業を始めましょう。

 

謹賀新年

おかげ様で本研究会も5年目に入りました。この間色々なご意見を寄せていただき産業社会的問題が大分明らかになり、私たちが目指すべき道も見えて来つつあると思います。基本的には20世紀の終わりに書いた拙著「ガクモンのススメ」(本HPの「産業二十一世紀研究会」の書庫にあります)に書いたものと変わりはありません。現在は当時よりも事情がより明確になって来たと感じています。巨大な国際収支の赤字を20年も続けながら米国は何故強いドルを維持して毎年3%もの経済成長が達成できたのか。米国の消費はなぜあんなにも強かったのか。2003年頃San Diegoで開催された衛星通信の大会に出た時、米人に何故アメリカ経済はあんなに個人消費が堅調なのか聞いた所笑いながら「我々米国人は明日のことは心配しないのだ」という答えが返ってきました。これは「宵越しの銭は持たねえ」という江戸っ子の気風につながるものがあります。現代の日本人は江戸っ子とは正反対に将来のためにこつこつ貯金をする習性があります。何しろ百歳を越えた金さん銀さんが入ってきたお金をどう使うか聞かれて老後のために貯金しますと答えた位ですから。

日本人の性格からか経済が余りにも輸出に偏りました。いくら外貨を貯めてもまだ安心できない、円の価値が上がり輸出が困難になると国がドル買いをおこなって輸出をし易くする、海外企業との大競争に勝つためと称して労働者の賃金引下げのために導入されたのが現在社会問題になっている非正規労働です。日本のように長期間輸出超過が続くと円の価値が上がるのは当然でその結果国内産業が打撃をうけてしまいます。米一袋が日本産は500円、オーストラリア産は150円、中国産は60円などというのはどこか可笑しいですね。木材にしてもしかり。山奥から切り出し、港にまで陸上輸送し、はるばる大洋を越えて運ばれて日本の港に陸揚げされ、そこから各地の製材所に輸送される外国産木材が現地産の木材よりも安いというのはどう考えても不合理です。何しろ日本は国土の7割は森林という本来林業大国であるべき国なのですから。円が強いと海外旅行には行き易いし、消費者には恩恵があるという一面があるのは確かですが、上述のように国内産業は輸入品との競争がきびしいばかりでなく日本が食料を大量に輸入すると食糧輸出国の相場を上げてその国の貧困者の家計を圧迫してしまう問題もあると思います。尤も日本の農林漁業の高コスト体質の見直しも必要ではないかと思いますが。

日本は工業が強すぎて農林漁業が犠牲になっているのではないでしょうか。というより政策が工業にとくに経営者に偏りすぎているのではないでしょうか。有識者懇談会とか賢人会議とか傲慢な呼称の各種政府の諮問委員会なるものは大企業の経営者ばかりです。中小企業、労働者、農林漁業従事者、非正規労働者など国民のあらゆる階層、特に経済的にも分化的にも恵まれない階層の代表を集めた愚民会議の方が賢人会議よりも遥かに世の中の真実を捉える力があるのではないかと思います。

今回の米国発金融危機の影響が日本経済に与えている影響を見れば輸出依存の高すぎる経済の脆弱性は明らかです。これを良い教訓にして産業構造を変えて行かなくてはならないと思います。詳細は次回以降に提案します。

今年もよろしくお願いします。

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*  市吉 修   

*  二十一世紀を楽しく生きよう会

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