豊かな高齢化社会のために

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2023/06/11 00:08

 

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人は以言伝心、乞う発信。そして返信、全員に返信して語りませう。

 

今週は高齢化に関する事が色々ありました。

 

大学の同窓会

6/7に学士会館にて約20名が集まりました。私達の学年の大半は昨年から後期高齢者に入りました。我々団塊の世代が後期高齢者になり正に今が

高齢化社会の真っ只中です。

 

高齢者の自動車事故

町田市においてある高齢者の運転する車が店に突っ込み歩行者が一人はねられて死亡する事故がありました。

 

運転免許証の返納について

老人の運転する自動車事故が起ると高齢者の運転免許証の返納を求める声が湧きあがります。ところが老人学研究家の和田秀樹氏の調査によると

運転免許証を返納すると明らかに老化の速度が速まるそうです。

 

色々な課題は有りますが超高齢化社会を豊かに生きるには何ができるでしょうか。

 

介護保険

今世紀に入り来るべき超高齢化社会に備えて介護保険制度が作られました。私は2016年までの約5年間を郷里の宮崎に何回も行って両親の最後

まで共に暮らしましたがその間この社会保険制度を大いに活用してその有難味を感じました。定期的に来訪する訪問看護、介護teamと色々話すのは

楽しかったですね。

 

百寿者に学ぶ

百歳になっても元気な人に共通な事が3つ有るそうです。

(1) 色々な食べ物をバランス良く少な目に食べる。

(2) 昼間は十分五体を動かして活動する。

(3) 幾つになっても社会と関わりを保つ。

 

施設か我家か

老人ホームに入ると外出にも許可が必要で、家族が来ても泊まる事もできません。中には入居時に数千万円の高額なお金が必要なものもあります。

私の両親は大淀川沿いのある高齢者対応マンションに私の勧めで入りました。そこは朝食と夕食付で外出も自由、訪問者も泊まれるので私は両親と

最後まで一緒に暮らしました。

必要な時はいつでも私は神奈川県の自宅に戻れると思って両親を説得して長年住み慣れた一戸建てから高齢者対応マンションに引っ越してもらった

のですが、その結果何年も安定していた腫瘍marker値が二人揃って急激に悪化して癌が再発してしまいました。両親とも長年住み慣れた家からの

引越しが本当はつらかったのだなと分かり大いに後悔しましたが後の祭りでした。それから母は約10ヶ月、父は一年半そこで概ね元気に過ごして他界

しました。

 

上の経験から高齢化社会を豊かに生きるには次のような対策が考えられると思います。

 

[1] 百寿者に学ぶ

少な目に食べるのが難しいと言う人があります。私は食べる時は食器を置いて噛むことに専念します。よく噛むと脳の満腹中枢が働いて自然に過食を

防止できます。

 

[2] 最後まで自宅で自立

介護保険を活用して訪問介護、看護、必要なら配食サービス等を活用すれば最後まで自宅で自立した生活ができると思います。それができない場合は

施設も止むを得ませんが、それは最後の手段というべきでしょう。

 

[3] 移動手段について

運転免許証はできるだけ保持して必要なら一人又は二人用の超小型車の活用をお勧めします。それらは最高速度が60km/hなので高速道路には入れ

ませんが一般道路の走行には十分です。運転免許証がいらない乗り物でも最高20kmまで出せる一人乗り用の車もあります。

私の父は98歳までは電動自転車に乗っていました。Helmetを被って結構颯爽と走っていましたね。私はそれを借りて宮崎市から青井岳の山道を越えて

50kmの道を都城市まで行った事があります。それは三輪車なので高齢者でも転倒する危険は低いです。

 

[4] 便りを出そう

私の父は定期的に子供4人に自分で描いた絵ハガキをくれました。長年にわたり折々の絵ハガキは全部で百枚近くになっていたと思います。私達は

それらを大事にとっています。

Emailの普及に伴い減って来ましたが年賀状や暑中見舞い等を出すのも貰うのも楽しいものです。

今日では通信網を通じて幾らでも情報交換ができます。大いに活用しましょう。

 

[5] 地域に生きよう

私は母が87歳で大腸癌の手術を受けた時に両親の住む宮崎県と我家のある神奈川県の地理的な遠さに困惑しました。その時両親の住む地域の自治

会長さん、地域包括支援センターの皆さんが両親を支える支援teamを組んで下さり、非常に助かりました。まさに遠くの親類より近くの他人、住んでいる

地域の有難味を感じました。

私は引越しをするとその地域の図書館に行き図書カードを作ります。地域の図書室を利用するとそこの住民になったと実感します。札幌でも通常は近く

の中央区民センターの図書室を利用しましたが、時には足を延ばして中央図書館に行きました。豊平川のcycling道路を自転車あるいは足車で駆けるの

は爽快でしたね。

図書室の有る所では地域の色々な団体の活動が行われています。それらを見るだけでも色々参考になります。

 

[6] 有限なればこそ無限に生きよう

仮に人生が無限だとしたらそれだけで生きる意欲は失せると思います。太陽も50億年後には寿命が尽きて地球は太陽に呑み込まれて消滅するそうで

す。生きている間は無限に生きよう。

両親と暮らしている時に次の駄作を作りました。

 

生きている

間は人生の

半ばなり

如何に齢を

重ねつるとも

 

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+ 市吉

+ 二十一世紀を楽しく生きよう会

+ HP ;   http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/

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