差出人: O-ichi [osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]

送信日時: 平成 2054日日曜日 21:25

宛先:

件名: 二十一世紀企業研究会

 

配信無用の方はお手数ですが返信願います。本MLは会員の紹介により加入する会員の自主研究会です。返信または全員へ返信により意見交換をお願いします。

二十一世紀企業研究会とは「人が全国どこでも学び、生涯現役で働ける企業」を提案し研究する会です。研究しながら二十一世紀企業を始めましょう。

 

食料問題

環境問題よりも食料不足が喫緊の問題として浮上して来ました。中南米、アジア、

アフリカの発展途上国で食料価格の高騰に反対するデモが起きています。日本でもパンや豆腐、味噌、醤油など小麦、大豆を原料とする食料品が値上がりしています。

中国、インド、タイなど従来食料の輸出国であった国々が、食料輸出を抑制し、ものによっては禁止しています。

もはや食料は外国から買えば良いという従来のやり方は通用しません。食糧自給率が40%以下に落ちている我が国の状態は危ういですね。他方日本では実に埼玉県の面積に相当する耕作放棄地があるそうです。また食料自給率は危険なまでに落ちているのに米だけは年々余剰を生じ減反政策が続いています。

 

食料の完全自給を目指して次の提案をします。

生産面

田畑の持ち主、機械の持ち主、労力の提供者の三者を結ぶ仕組みを作る。各地の農繁期に全国から農援隊が来る仕組み。

販売面

駅前シャッター通りの空き店舗を共同で借りて交代で店番する共同販売。インターネットにHPを作って全国に発信し販売。

都市と農村の交流

農援隊が宿泊できる設備はまた夏休みや冬休みに都会から家族で来て数週間安価に滞在できる用途にも使える。

 

Keywordは連携、共用、相互補完です。そのための強力な道具がインターネットです。eビジネスの代表格の楽天、eBay, Amazonは売り手と買い手を結びつける事業です。田畑の持ち主、機械の持ち主、労働者の三者、生産者と店舗の所有者、生産者と消費者、都市と農村を結びつける仕組みを作ればよい訳ですが、インターネット上にそのための場を設ける事には大したコストもかかりません。ご興味があれば連絡願います。

 

数日前の東京新聞で全国の中小運送業者と荷主を結ぶ事業をやっているトラボックス(株)が紹介されました。まだ創立後数年の振興会社ですが会員企業は一万社を越しているそうです。利用料金は荷主は無料、運送業者は月6,000円の会費を払います。運送業者は遠距離に荷物を運んだ帰りが空荷にならずに済み効果が絶大だとの事。トラボックスは単に荷主と運送社の仲介をするだけで具体的な契約交渉は当事者が行うとの事です。詳細は下記URLをご覧下さい。

http://www.trabox.ne.jp/index-pc.html

 

 

現在都会では日雇い労働者の貧困が問題になっています。仕事があるとケータイにメールが入る仕組みです。非正規雇用は見方によれば人間の使い捨てですが、不定期に仕事が発生する業種では合理的な一面もあると思います。英国病やソ連の崩壊の原因は採算度外視の福祉社会は持続不可能であることを証明していると思います。GNPの実に二倍に達する我が国の財政赤字も同様です。

農援隊の仕組みが確立すれば都会の非正規雇用者に新たな仕事を提供することができます。仮に食料と木材を自給できたとすると今よりも10兆円程度の新規産業と100万人規模の安定した職業が創造されます。

 

来る洞爺湖サミットの議題は地球温暖化よりも食料問題になると思います。世界中の貧乏人から食料を取り上げている我が国は実に肩身の狭い思いをすると思います。食料の自給は戦争直後の頃にも劣らぬ緊急課題ではないでしょうか。

 

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*  市吉 修   

*  二十一世紀を楽しく生きよう会

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