差出人: O-ichi [osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]

送信日時: 平成 20921日日曜日 1:46

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件名: 二十一世紀企業研究会

 

配信無用の方はお手数ですが返信願います。本MLは会員の紹介により加入する会員の自主研究会です。返信または全員へ返信により意見交換をお願いします。

二十一世紀企業研究会とは「人が全国どこでも学び、生涯現役で働ける企業」を提案し研究する会です。研究しながら二十一世紀企業を始めましょう。

 

食料危機について

世界的な食料価格の高騰が家計を直撃しています。更には今回の事件では政府からカビや残留農薬のため食料にならない輸入米を安く仕入れて表示を改竄して食料として転売し、何百という業者間で転売される間に更に国産米に表示が改竄され学校給食や病院の給食あるいは米菓子の原料として既に消費されてしまったものが大半です。流通過程が複雑すぎて追跡困難との事です。

また隣の中国では以前の農薬餃子だけでなく牛乳にも添加物が入れられてそのため多くの健康障害が生じ中には死亡した赤ちゃんもあると報じられています。

最早食料品の表示は全く信じられないと言っても過言ではないと思います。

 

食糧危機の解決について

上の問題は生産者から消費者に至る流通経路が長すぎるためだと思います。複雑な流通機構の中では中間業者は最終消費者の顔が見えませんから責任感が薄れ、金を儲ける事ばかり考えて不正に走ることになってしまうのだと思います。スーパーに農産物を納入する時には見てくればかりがうるさく一寸でも葉っぱに虫食い跡があると全部持って帰れと言われてしまいます。瑣末な所にこだわり根本的なところが疎かになっている今日の食料流通機構には重大な欠陥があるのは明らかです。それは流通経路が長すぎる事に最大の原因があると思います。

この問題の根本的な解決は地産地消にあると思います。私の隣家は農家ですが毎朝畑から取ってきたばかりの野菜を家の前の台に並べて直接販売しています。近所の人達が買いに来ますが、商売よりもおしゃべりが盛んで昔の井戸端会議の風情があります。

地産地消では葉っぱに虫食い穴があろうが、キュウリが曲がっていようが大して気にしません。私は自分の家庭菜園に生ゴミ堆肥からにょきにょきと生えてきたトマトの苗に支柱を立てたり、台所の皿洗いの灰汁をやったりしてこの時期には毎朝食べきれない程のトマトを収穫していますが、一部虫が食っているもの、ひび割れているもの、ピンポン玉のように小さなものもパンにはさんでおいしく食べています。時にはアカザやシソ、どくだみ、オオバコなどの雑草も味噌汁などに入れて食べます。その目から見るとスーパーの棚に並んでいる野菜は見事すぎて気味が悪いくらいです。

人口と産業が全国に分散して地産地消が進めば、日本のように自然に恵まれた国は食料だけでなく木材、燃料も自給自足する事は不可能ではないと思います。島国の日本は二千年の歴史の大半はすべての生活物資を自給自足してきました。高度に発達した今日の科学技術を応用すれば例え人口が明治維新時の3倍になっているとは言え、決して不可能な事ではないと思います。戦後の半世紀我が国の高度成長は工業部門で起こり食料は海外から買えば良いという意見もありますが食料の輸入は食糧輸出国の食料相場を吊り上げてその国の低所得者の生活を苦しくする一面がある事を忘れてはいけません。最近はインドやタイなど従来の食料輸出大国が食料の輸出を制限もしくは禁止する傾向がありそれに対して日本はそれは自由貿易の精神に反するとして反対していますが、私は日本政府は甘すぎると思います。食料のような生存の基本物資は自国民の需要を優先するのは国家として当然だと思います。国内には埼玉県の面積に匹敵する耕作放棄地がありながら、他国に農産物を輸出せよと言うのはそもそもお門違いではないでしょうか。

 

インターネット時代には何処でも仕事が

できます。自分の作業小屋からインターネットを通じて去年は3篇、今年は4篇の通信技術論文を出しました。今年の最大の仕事は次世代高速移動通信の信号伝送技術に関するもので通信処理量を劇的に低減して携帯端末を実現するのに有効な技術です。もう一つの仕事は技術資料の英訳です。営業マンからインターネットで送ってくる資料を英訳してできたものをインターネットで返送します。これは他の仕事の合間にでき、日本語を英語に変えるだけで頭を空っぽにできる仕事でしかも多少の金にもなるのですからありがたい限りです。

 

日本産業のあり得る形

これらは既に私の提唱している普遍学問とSOHO連携事業がインターネットを通じて

既に確立しているという事です。昔であれば会社を定年退職すれば旧同僚とも疎遠になり、ましてや新たな人脈を作って事業を継続する事は不可能でした。今日ではインターネットを通じて仕事は会社勤務時代よりも返ってやり易くなっています。

この方式は更に研究開発、共同著作、教育などの分野に広く拡張可能です。およそあらゆる事業は人と人とが分業によって力を合わせる形を取ります。そのために必要な情報交換の殆どはインターネットで可能です。関係者が一同に会する必要があるのは最初の受注活動や契約の時と最後のシステム組み合わせと運用試験の時だけで残りは殆どインターネットで実行可能です。

ここで重要な事は関係者が十分な技量を持っていなくてはこのような遠隔共同事業

は困難な事です。そのためには若い時には下積みで充分修業を積んでいる必要があります。最初の10年間は会社などで下働き、次の10年間は徐々に責任の重い仕事をしてやがて中心的な役割を果たすくらいの経験があって初めてインターネットを通じた遠隔共同事業を円滑に行う事ができます。

更に重要なのは生涯学問です。学校教育は基礎を教えて人を学問の入り口に立たせるのが使命であり、世の中に出てからの精進は全く本人の独学によります。人から教わるのは重要ですがそれは言わば人から食べ物を貰うようなものでそれを食べて自分の血となし体にするのはあくまで独学です。エジソンの格言をもじって「学問とは1%の教育と99%の独学なり」という駄文を作りましたがこれは正しく私の実感です。そうなると学問はインターネットでもできるどころかむしろ向いている気もします。昔の学者はよく手紙で意見交換をしてそれらはまとめて書簡集として本にもなっていますが、インターネットはその強力な現代の道具だと思います。

ただ日野原重明先生の「生き方上手」という本で「知識はインターネットでも充分伝えられるが知恵は直接の会話以外では伝えられない」という文にも接し、なるほどとおもいました。実際そのために学会の各分科会(Society)は全国至る所で研究会を開催しています。私たちは時には観光も兼ねて海外の学会にも参加しています。放送大学も各地に拠点があります。前回の学会で行った北海道大学にもありました。

インターネットの活用によって日本全国に人口と産業が分散して地産地消と半農半Xが進み、食料、木材、燃料の自給が可能になれば今日の食料問題の多くが解消し、過度の海外石油への依存を脱却して資源安全保障が確立し、世界のバブル経済の影響の少ない国民経済を確立できると思います。

 

共同HPの提案

共同研究、相互教育、共同事業、直接民主制その他のために共同のHPを作るのは如何でしょうか。その中に会員が自分のページを持ち自分の責任で運営するものです。各人が自分のHPを作り、相互にリンクを張るのが運用上は最も自然な形だと思います。ご興味があれば連絡願います。

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*  市吉 修   

*  二十一世紀を楽しく生きよう会

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