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送信日時: 平成 201026日日曜日 1:43

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件名: 二十一世紀企業研究会

 

配信無用の方はお手数ですが返信願います。本MLは会員の紹介により加入する会員の自主研究会です。返信または全員へ返信により意見交換をお願いします。

二十一世紀企業研究会とは「人が全国どこでも学び、生涯現役で働ける企業」を提案し研究する会です。研究しながら二十一世紀企業を始めましょう。

 

地場産業見学会

昨日は相模原SOHOサロンが企画したバスツアーで地域の地場産業を五箇所見学しました。合併前の津久井町と相模湖町で私も年に何回か自転車で駆け回る地域です。最初の訪問先は160年続く久保田酒造でした。酒に劣らず家も見事で三階が屋根に至りますが、柱も梁も太い木を組み合わせた作りで関東大地震にもびくともせずに今日も立派に現役で建っています。よく時代劇のロケにも使われるそうです。

次に訪れたせき製麺(株)株式会社は創業が昭和4年。原料の小麦から製粉してうどんの生産を行っています。社長の話を聞きながら頂いたうどんはうまかったですね。

津久井観光センタではこの地域の主婦が集まって昔食べていたお焼きを元にかんこ焼きという商品を開発して展覧会に出品したところ「農山漁村の郷土料理百選」に選ばれ、それをきっかけに企業組合いろりばた工房を設立してもう二十年近く事業を続けています。

今回訪れた地域は急峻な山腹にへばりつくように人家が点在している地域ですが意外にしぶとく地域に根ざした独特の事業を続けているのに勇気付けられました。

 

事業とは何か

今回訪問した地場産業は何れも地域に根ざした小規模で目立たない地味な企業です。他方我々が経営学の本などで眼にするのは松下、本田、豊田、GM, Ford,近くはBill Gatesなど世界的な大企業に成長したものが大半です。そのため事業の発展とは会社を大きくする事であり、人生の成功とは大組織のTopに出世して金持ちになる事であるという価値観が身に付き、それに囚われてあくせく苦労したり、敗北感に悩んだりする人が多いと感じます。今回訪れた企業のように大きくはならないけれども、地域に根ざして立派な製品を長年提供している地場産業の価値は学者が好んで取り上げる大企業や成功者の出世物語に決して劣るものではないと思います。

事業とは何かと問えばそれは「世のためになる事をする」事だと思います。また企業とは「事業のために人が力を合わせる事」でしょう。前述のかんこ焼きは村の主婦の寄り合い、いわば遊びから始まった事業です。

発想を変えれば事業とは意外に単純なもののような気がします。

 

  市吉 修    

  二十一世紀を楽しく生きよう会