差出人:	Osamu Ichiyoshi <osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp>
送信日時:	2018年9月30日日曜日 22:43
宛先:	
件名:	学問の環境

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配信無用の方はお手数ですが返信願います。本MLは会員の紹介により加入する会員の自主研究会です。返信
または全員へ返信により意見交換をお願いします。二十一世紀世界研究会とは「人が全国どこでも働き、生涯豊か
に生きられる世界」を提案し研究する会です。研究しながら理想の二十一世紀世界を実現しましょう。ます。

古い写真の我家
10月に妹達と集まって両親を偲ぶ会を行うのでこれを機に古い写真を整理してプリントしました。私が中学、高校
時代を過ごした藁家はとっくに跡形もなく、今は山林になっていますが、写真より遥かに記憶の中には昔のままに残
っています。中学3年間は電気がなくて石油ランプでした。夜はたいてい9時には寝ました。週日は学校から帰ると
牛のせわや末には農業の手伝いで忙しかったのですが、今思うと最良の勉学条件でした。塾とか家庭教師など
は想像もしませんでしたね。毎日学校に行くのになぜそんなものが要るのか今も不思議でなりません。
当時最良の学習時間は通学の途中と、牛のせわをしている時間でした。そして勿論学校の授業そのものです。

大学では
故郷の人々の援助で大学に入れたのですが、大学の7年間は目的を失って彷徨った感じがします。彷徨のひとつ
は一年間の米国留学でそれは貴重な経験にはなりましたが、全体に何もかも中途半端だった感じがします。彷徨え
る青春も意義なしとはしませんが。

就職
25歳で就職して大学を去ると却って学問への情熱が燃え上がりました。仕事そのものが日々研究課題をくれました
。毎日仕事を通じて社会に一定の貢献をするのでその後は自分の自由時間だと思うと気が楽でした。在職34年間
は早く過ぎたように感じます。

定年退職
してからもう10年になります。この十年間は社会の問題に対して、あるいは興の向くままに色々な分野に首を突っ
込んで研究しています。
インターネットのおかげで自分の机の上に世界最大の図書館、学会、研究所があります。定年退職以来電子通信
情報学会を主な拠点として毎年研究会に参加して研究発表を行っています。
今が自分の生涯の中で学問研究の条件は最も整っていると思います。

人によって学問の条件は様々だと思いますが、以上の私の経験からは日本の財政上実施困難で、やれば別な社会
的不公平を生じる「無償の高等教育」ではなく「働きながら学べる体制の整備」が最も公平で且つ効果的な道だと考
えています。
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* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi                     
* 二十一世紀を楽しく生きよう会                     
* Human Network for Better 21 Century       
*  http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57
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