差出人: OsI [osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2017528日曜日 22:02
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件名: 納骨堂で故郷振興
 
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 田舎の納骨堂
今年は7月に父母の一周忌の法事を行う予定です。父母の遺骨は故郷の納骨堂にあります。月に二回当番が
掃除をするなど管理してくれます。管理費は年5千円です。以下に述べるように納骨堂は一つの故郷振興事業に
なるのではないかと思います。
 
 故郷を喪失した時代
日本では1960-80年の高度成長時代に多くの人が農山村を離れて大都市に就職しました。その我々が今や老人
に分類される年齢に入ってきました。両親が死亡したので自分の住居の近くに墓を立ててそこに先祖の霊を移した
人もあると思います。ところが自分の子共達はまた就職などで遠くに移り住み、折角建てた墓を自分の死後守る者
がいないという問題を抱えている人もあります。江戸時代には農民の移住が禁じられていたので万人に故郷があり
ました。日本の墓制はこのように固定的な社会で発達したものなので、人が世界中を移動して暮らす現在には合わ
ないのではないでしょうか。
 
 故郷が必要な時代
上述のように多くの人に故郷が無くなった今日では却って人に故郷が必要なのではないでしょうか。二三十年前に
米国でRoots探しがブームになりました。それは特に移動性の高い米国だから起きた流行だと思いますが、今日で
は日本もその状態にあるのではないでしょうか。
私は田舎に帰った時に足車であちこち駆け回りますが、既に我が家は跡形もなく父母が植えた木が高く茂って時
の推移を告げています。村には店が三軒もあったのに今は一軒もなく住民の数は当時の数分の一に減り、雑草の
生い茂った空き家が目につきます。中には地面につぶれた家もあります。
他方田舎の人々の見方に立てば、過疎高齢化の進展は故郷の消滅をひしひしと感じさせるのではないでしょうか。
田舎を出て行った幼馴染が少しでも帰ってくれば故郷の復活になると思います。
 
納骨堂による故郷振興
前述のように年五千円の会費で先祖の供養をして貰えるならば利用者には安価でかつ故郷とのつながりを保つ事
ができます。今年は故郷の同級生が中学校の古希同窓会を企画してくれましたのでその翌日に父母の一周忌の
法事を行う事にしました。序に南九州をあちこち旅行しようと考えているところです。
故郷の側から見れば納骨堂は一つの事業になると思います。そこの出身者には故郷との絆を保つ事ができ、故郷
側には同郷人が帰って来るのは村の活性化になると思います。百人の利用者は年50万円の収入になりますし、
法事や同窓会等に人が帰ってくれば更にお金が落ちます。
 
インターネットの活用
上の故郷振興事業にはインターネットの活用が有効です。村人がHPを作って村の状況や行事予定、生産物の
紹介などの情報を世界に発信すれば、日本全国どころか世界の何処からでもHPに接続して故郷の事を居ながら
に知る事ができます。またeメールを用いた個別情報交換やメルマガによる定期的な情報発信も可能です。
具体的には下記URLをご覧下さい。
http://www.geocities.jp/ofsuarmu/
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* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi                    
* 二十一世紀を楽しく生きよう会                    
* Human Network for Better 21 Century      
* http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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