差出人: Osamu Ichiyoshi [osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]

送信日時: 201136日曜日 23:31

宛先:

件名: 二十一世紀企業研究会 ; 世間大道

 

配信無用の方はお手数ですが返信願います。本MLは会員の紹介により加入する会員の自主研究会です。返信または全員へ返信により意見交換をお願いします。二十一世紀企業研究会とは「人が全国どこでも学び、生涯現役で働ける企業」を提案し研究する会です。研究しながら二十一世紀企業を始めましょう

 

京都大学にどうしても入りたかった

というのがインターネットに試験問題をリークしてカンニングをしようとした予備校生の言だそうです。目的のためには手段を選ばない倫理感の欠如ばかりでなく目的そのものが間違いではないでしょうか。この予備校生は母子家庭で一浪したため既に親にかけた経済負担を苦にしていたそうです。大学に入る事が目的ではなくて本当の目的は学問をする事の筈です。それならば家から通学が可能な地元の大学なり高専に行くのが良いと思います。

 

公民館の活用

昨年母の大腸癌手術のため三ヶ月郷里の宮崎に帰った事は以前に報告しました。両親の住んでいる地区は地域の活動が盛んなところで自治会長さんや民生委員、地域包括センターの皆様に見守り支援を頂いております。すぐ近くに公民館がありますが、ここでは毎日各種の同好会が行われ庭ではゲートボールを楽しむ方々で賑わっています。ところが私の両親はどれにも参加しようとはしません。同様に地域の活動に参加せず、家に引きこもっている老人は多数おられます。ひきこもり老人を如何に外に引き出すかは地域の役員も議論を重ねているとの事です。何も活動しなくとも茶飲みだけでも立ち寄れる場所を作ってもらいたいと提案しましたが、それは管理の面で困難だと言われました。火を扱うので火事などの危険があり誰が責任をもって管理するのかが問題でこの話はいつも立ち消えになっているとのことでした。

 

公道と公園

私の両親は毎日自転車や徒歩で運動や買い物、病院に出かけたりしています。そのおかげで高齢にも関わらず元気です。引きこもり老人も散歩や買い物で外に出て歩くのは自分で決心すれば直ぐに実行できます。杖、車椅子、電動スクーター何でも利用できるものを用いて外に出れば世界がうんと広がると思います。公道や公園は誰でも利用できる世間大道です。

 

一般に人は小さな世界に閉じこもっている

のではないでしょうか。前述の予備校生の世界は大学受験合格を目的とする予備校の範囲に限られ、勤労者の世界は職場に限られ、年間三万人を越える自殺者も最後は絶対的な孤独の世界にいたと思います。人は仕事では特定の専門分野で活動するしかありませんが、その狭い世界に閉じこもる事が多くの問題の原因だと思います。いじめ、過労死、家庭内暴力、、、。自分の専門分野を深く探求しながらそこから広く世間を眺めることが重要だと思います。

 

世間大道に出よう

前述のように戸外に出るだけでなく人生の上でも世間の大道に出ましょう。非正規雇用の人はいたずらに職の不安定を嘆くばかりでなく逆に色々な職業を経験して見聞を広める事に努めたらよいと思います。現在大学生の就職難が大きな問題になっていますが、その一つの原因は求職が大企業に集中していることではないでしょうか。中小企業では求職者が少なくて困っているところもあるようです。それと学校での専門分野にこだわるのも就職の機会を狭めていると思います。学校でできるのはせいぜい基礎であり、その上に広汎な分野の実践の積み重ねが可能ですのでもっと範囲を広げて就職活動をしたら良いと思います。

世間大道の道は無限にあります。書物やインターネット、毎日の活動を通じて世間に関わることが即ち世間大道だと思います。

一人が抱える問題は実は大勢の人も直面しています。問題の発見と定立、その解決に努力すれば自然に人は世間大道に出て他の人々と連携することになると思います。

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*  市吉 修

*  二十一世紀を楽しく生きよう会

* URL; http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/

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