前回に引き続き木質科学研究所編 「木材なんでも小事典」(Bluebacks)から得た情報と課題です。
草木資源によるエネルギーの生産法としては
[1]直接燃焼法
木質ボイラーによる火力発電と熱の利用。
電気自動車の充電にも使用可能。
[2]メタン、エタノールへの変換
細かく砕いた木質原料から加水分解、微生物による発酵、熱科学的変換などにより
メタンやエタノールを生成。
[3] 急速熱分解法による液化
摂氏400から600度の温度で反応時間1秒程度で直接液化する方法でEuropeで研究が進んでいるそうです。重量比60%のBio
Oilが取れるそうです。
この技術が実用化できれば画期的です。
<1> 液体燃料は使い勝手が良い。
- 家庭で燃焼と発電の原料として使用できる可能性あり。
- 自動車の燃料として使用できる可能性あり。
- 輸送や貯蔵に適している。
<2> 研究課題
(1) EPR = [製造されるバイオオイルのエネルギー]/[製造に要するエネルギー]
EPR
>> 1でなくては意味がありません。
(2) 熱分解によりセルロース等の重合分子をばらばらにすることにより製造さ
れるバイオオイルの内臓するエネルギーは増えるのか、減るのか
私は化学の知識が乏しくこの研究課題には手がつかない状況です。専門家の皆様のご協力をお願いします。
差出人: OsI [osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]
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林業の基礎データ
木質科学研究所編 「木材なんでも小事典」(Bluebacks)という本を読んでいます。
ここから基礎データを拾うと
世界の人工林面積
中国 2100万ha
インド 2000万ha
ロシア 1700万ha
USA 1300万ha
日本 1067万ha
国土の面積比では日本が突出しています。日本が林業国にならないのは宝の持ち腐れではないでしょうか。
日本のデータ
森林面積は国土の67%, 2500万ha
その内 保安林(水源、公園など) 940万ha
人工林 1067万ha
森林資源 35億m^3
人工林の増加量 7000万m^3/年
持続可能な資源量
上の年間増加量のうち収穫可能な量が持続可能性の限界になります。ただしこれは木材であり枝葉は含んでいないと思います。燃料としては枝葉が含んでいるエネルギーの量が重要です。
当面の目標は
[1]電力のうち原発分を代替。
それは5000万kW程度だと思います。
[2]問題
杉の幹1m^3とそれに付随する枝葉を燃料にしてどれだけの電力量が発生できるか
が分かれば脱原発の実現可能性を見積もることができます。
皆様のお調べになったデータがあれば教えて下さい。
まず基礎理論を確立しましょう。
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* 市吉 修
* 二十一世紀を楽しく生きよう会
* URL; http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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