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送信日時:           2016227日土曜日 21:40
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件名:     RE: 超高齢化社会 ; 介護保険システムの活用、老後の備え
 
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介護保険システムの活用
父は今在宅訪問看護、往診を利用しています。日曜以外の毎日看護、週二回入浴、月2回往診で費用はそれぞ
25,000円、17,000円位です。薬代を入れても約45千円程度でしょう。
これに訪問介護を毎日3度利用しても月3万くらいのものです。ちなみに父は要介護4ですのでどれも利用料は
10%負担ですみます。訪問介護を父が利用してくれれば私はこちらに年中住まなくてもよくなります。
 
父は訪問看護を毎日楽しみにしています。人間は話相手のある事が何よりうれしいですね。孤島に長年一人で暮ら
したロビンソン・クルーソーはオウムに英語を教えてオウムとの疑似会話でわずかな慰めを得ていました。人食いの
犠牲になりかかった黒人少年を助けてFridayと名付け仲間を得てからは物語は急展開します。人は人間として人
を必要とするものである事をこの名作は教えていると思います。
 
老後の備え
私の両親は二人ともずいぶん進行した段階で癌が発見されました。二人とも無知から癌に対する恐怖が無いのが
幸いして何年も元気に過ごしました。父は「どこも痛くないのに何故病院に行かなくてはならないのか」と言っています
。癌を克服する方法の第一は癌に対する恐怖を捨てる事ですが父はそれを自然体で実現しています。両親とも高
齢だったので抗癌剤も放射線治療もしなかったのが幸いして癌の疼痛が無いのを医者は不思議がっています。
 
老後の備えの第一は健康な体の維持ですが前述のようにお金を蓄えておく事も大切だと感じています。老人は金
を持っているから年金、医療、介護の公的福祉は削減せよとか、財政赤字は将来世代へのつけ回しだとか、世代
間の不公平を叫ぶ若者は老後にいかに金がいるかを知らないのですね。何より老人のお金の大半は現役世代
が使えるように銀行に預金しているのですからそれを活用する知恵の無いのは若者世代の怠慢だと思います。
300兆円もの内部留保をため込んでいる大企業の経営者もまた怠慢ではないでしょうか。これらは新規市場や商品
の開発に使われ労働者の賃金に還元されてしまってしかるべきお金です。半世紀前の高度成長時代の経営者は
大企業と言えども自転車操業だったのではないでしょうか。私は開発技術者として入社してから20年位は新規技
術の開発に常に追いまくられ学生時代の何倍も学習しました。
 
老後に備えたいものの一つは人間関係です。父は「誰も来てくれない」と愚痴っています。百歳近い同年代の殆ど
は既に鬼籍に入っているので無理もありませんが若い世代の友人を作っておかないと老後は寂しいものになります。
高齢者のちょつとした援助が若者には貴重な力となる事は多いはずです。C.Dickensの小説クリスマスキャロルの
Mr.Scroogeeの例はとても参考になります。自分さえよければよしとする利己主義者は短期的には利益を得ても
結局は損すると思います。
 
人間は
損得ばかり
考えて
迷わばすなわち
損をするなり
損はするとも
なすべき事を
なせばすなわち
得をするなり
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* 市吉 修 Osamu Ichiyoshi
* 二十一世紀を楽しく生きよう会
* Human Network for Better 21 Century
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