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送信日時:           2016320日日曜日 22:24
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件名:     RE: 超高齢化社会 ; 住み慣れた我が家とは
 
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我が家の限界
三月十日から一週間私は神奈川の自宅に帰りました。その間父には毎日訪問看護
と三食時に訪問介護を受けているので大丈夫だろうと思いました。この期待は外
れて父は二日目に胸の痛みを訴えて入院しました。長い夜の孤独に耐えかねた様
です。住み慣れた我が家にも限界がありますね。
 
我が家の限界の打破; 施設を我が家にする
今回の私の留守には施設への短期入所(short stay)という選択肢も一応検討しま
した。自宅の限界を補うものとして施設の活用も一案です。それなら施設を我家
にする道もあるのではないかと思います。老人ホームに図書館と娯楽室、体育室
託児所などを併設して様々な年代の人が様々な仕事や活動のために集まる場所に
すれば体が弱ってから入る老人ホームではなく元気なうちから入る施設になると
思います。託児所と托老所を一つにした施設は共稼ぎで両親の帰りが遅い鍵っ子
が放課後帰ってくる所を兼ねたら良いと思います。老人が児童の宿題を見てあげ
たり、児童が幼児を遊ばせたり、元気な老人が弱った老人の介護の助けをしたり
すればより効率的にかつ楽しく生活できるのではないでしょうか。
 
国会中継を見ていると老人介護、託児所の不足の原因は働き手の報酬の低さに
あると指摘されています。介護の資格者は300万人もいるのに実際にその仕事に
ついているのは30万人しかおらず、その原因は他の職業に比べて低い報酬にある
と指摘されています。しかしその原因は仕組みそのものに起因しています。即ち
法律によって老人ホームは職員一人がみる事のできる被介護者の人数を三人に
制限しているのです。いわばお客が三人に制限されたら低報酬にならざるを得ま
せんね。保育所についても同様で認可保育所では足りなくて日本の保育は無認可
保育所でもっているのではないでしょうか。
 
日本人は法律をよく守ると外国人に感心されていますがその結果社会が縦割りに
かつ非効率になっているのではないでしょうか。もっと横の連携を強めて子供に
早くから老人ホームに親しませ、人が年老いて弱り、死去する様を見せたら子供
の非行はずいぶん減るのではないかと思います。
 
個人のPrivacyが守られ、図書館、娯楽室、集会室、体育館、保育所、幼稚園等
が集まった施設があれば若いうちから入所してそこを住み慣れた我が家にする道
があるのではないでしょうか。縦割りの法律の運用において国民は横の連携を密
にする必要があると思います。一言で言えば地域社会の発展です。
 
我が家の限界の打破; 世界を我が家にする
前述の構想は今はやりのcompact cityに似ていますが、異なるものです。日本は
山がちなので家々は谷沿いに長く散らばる他ありません。無理にcompact化して
privacyの保護の上で新たな問題が生じるし、新しくcompact cityを作るには
膨大な費用がかかります。余談ですが私は東北の津波被災地の復興作業のかさ上げ
工事と高台移転、防潮堤の建設には疑問をもっています。2mそこらの土地のかさ
上げや10m程度の防潮堤では津波に何の効果も無いことは明らかです。また高台
移転は過去にも行われたが結局仕事の便宜上皆下に降りてきた歴史があります。
あの大津波の経験からは最も効果的なのは元の土地に高層住宅を建築して町を再興
する事だったのではないでしょうか。被災地から離れた東京で役人が作る計画は
的外れで膨大な資金の無駄使いに終わるのではないかと思います。もっと現地住民
を主体にした復興計画が必要だと思います。
 
私の考えは今あるものを大事に再利用する事です。日本は住宅が分散する事を前提
にして、
(1) Internetによる情報交換 ;HPeMailによる地域興し、
  詳細は下記URLをご覧ください。http://www.geocities.jp/ofsuarmu/
 
(2) 簡易移動手段の開発
  分散した村落でcompact cityと等価な効果を得るには上の情報交換に加えて
  人が、老人でも安全に移動できる方法の実現です。元気な人は自転車が十分
  その機能を果たします。自転車に乗れなくなった人のためには最高時速20km
  程度まで出せて、雨風も防ぎ、傾斜地も安定に走行できる乗り物があれば良い
  と思います。
 
父は明後日退院予定です。今にも死ぬかと疑われた胸の痛みは大方消えたようです。
いつまで生きるか分かりませんが生きている限り楽しく生きてもらえるよう私も務
めると同時に父が生きている間の宮崎生活を楽しみたいと考えています。
 
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* 市吉 修 Osamu Ichiyoshi
* 二十一世紀を楽しく生きよう会
* Human Network for Better 21 Century
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