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送信日時: 平成 2189日日曜日 12:34

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件名: 二十一世紀企業研究会

 

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二十一世紀企業研究会とは「人が全国どこでも学び、生涯現役で働ける企業」を提案し研究する会です。研究しながら二十一世紀企業を始めましょう。

 

今朝子猫を拾いました。

昨日から近所を鳴き歩いている子猫が明け方家の近くに居る様なので様子を見に行くと昨日は人を見ると走って逃げたのに今日は逃げる元気も無く私の方へ寄って来ました。家に持ち帰って庭で皿に牛乳をやると一口舐めて後は私にへばりついて離れよとしません。この子猫は食べ物はさる事ながら愛情に飢えていたのだなと痛感しました。この子猫の様子からロシアの小説家ショーロホフの「人間の運命」の一節を思い出しました。

 

ショーロホフ作「人間の運命」

話し手は以前トラックの運転手をしていました。第二次世界大戦直後の事で近くに十歳くらいの戦争孤児がいました。ある日運転手は子供に「おい、ワージカ、早く車に乗れ、出かけるぞ」、子供が「出かけるって何処へ、おじさんだれ」、「分からんのか、俺はお前のおやじだよ」とたんに子供が運転手の首っ玉にかじりつき、「そうだ僕は知っていたんだ、父ちゃんがいつか僕を迎えに来てくれるって」、子供がきつく抱きついて来るのでしばらく車の運転ができませんでした。聖書には「人はパンのみに生きるにあらず」とありますが正にその通りですね。

 

皇軍と日本国の欠陥とその原因

関東軍は自分の家族はいち早く疎開させておきながら軍事機密との理由で奥地の開拓団にはソ連軍の侵攻の近い事を知らせませんでした。既に壮年男子は徴兵されて老人と婦人と子供だけが取り残された開拓団はソ連軍の侵攻と共に現地民の報復襲撃を避けて山野をさ迷い20万人が死亡、数万の戦争孤児がとり遺されました。内地においても2月10日の東京大空襲を始めとする各地の空襲で数万の戦争孤児が出ました。軍事最優先の大日本帝国は勿論ですが、新生民主国となった日本国政府でもそれらの戦争孤児の救済は殆ど行いませんでした。それらの子供は食べ物の空腹にも増して人の愛情に飢えていただろうと思います。机上で現実、特に補給を無視した作戦を立て、軍事の上で連合軍に完敗し、しかもその責任を回避した皇軍の敗戦の原因はまさにこの生きた人間の理解、人が何より必要としているのは人の愛情であるという事実の無視にあったと思います。

 

再度見直そう人間社会原理

階級分裂と権力構造の国家の発生以前の原始時代においては氏族社会(Clan)でした。西部劇に出て来る北アメリカのインディアン部族の段階です。氏族は男女を問わず全員平等の直接民主制でした。戦闘を指揮する酋長は個人の資質で直接民主的に選ばれまだ社会は固定した階級に分裂していませんでした。孤児は氏族皆が育てました。父の兄弟は皆父と呼ばれていました。氏族の一人に危害を加える事は次第によっては氏族全体を敵に回すはめになりました。そのような段階のルソーのいう自然社会人は追従、へつらいを知らず、嘘をつかずまことに堂々とした態度で米国独立宣言を起草したT.Jeffersonをして「高貴なる野蛮人、Noble Savages}の賛辞を呈しせしめました。

 

インターネットと無線通信の活用が開く新たな社会

通勤の電車で若者の話を小耳に挟んだり携帯電話で常に連絡を取りながら仕事をしている様子を見ると現在の若者は昔よりもずいぶん確りしている気がします。誰でも世界に発信できるMass Imediaの機能がもっと仕事や生活、学問に生かせればこれからの世の中は大きく変わると感じています。

 

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*  市吉 修   

*  二十一世紀を楽しく生きよう会

* URL; http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/

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