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件名: 二十一世紀企業研究会

 

配信無用の方はお手数ですが返信願います。本MLは会員の紹介により加入する会員の自主研究会です。返信または全員へ返信により意見交換をお願いします。二十一世紀企業研究会とは「人が全国どこでも学び、生涯現役で働ける企業」を提案し研究する会です。研究しながら二十一世紀企業を始めましょう。

 

交換経済の経済成長

経済成長のためには真に価値ある物や方法、社会的制度の創造以外には道はありえないと思います。結論を言えば交換経済の成長を実現する本源は自由な知識の交換すなわち学問に他ならないと考えています。

 

今回の不況の克服のために自民党では政府紙幣の発行が検討されているそうです。これは先の戦争時に国民に強制的に買わせた戦時国債や日本軍が現地で物資の調達に使った軍票と同じであり、国民から富を強奪する事に他なりません。数年前に米国のノーベル賞経済学者がデフレに悩む日本経済の解決策としてインフレターゲット論なるものを助言したと聞いていますがこれも愚論だと思います。経済価値とは何かという事をよく考えずには経済学は単なる数値いじりに終わってしまいます。

 

非正規雇用者問題でも派遣で人件費低減ができるとは根本的におかしい事を先に指摘しましたが2/18の東京新聞ではドイツの例が紹介されていました。当然ながら派遣、すなわち期限付き雇用は直接雇用よりも割高だそうです。雇用調整がし易い代わりにコストは高い、それは間に派遣会社という費用が加わる以上全く当たり前です。

現在の日本では派遣先で雇用を切られると即時派遣元でも解雇され、住む所も無くなる、しかも失業保険も無いというのは戦前のタコ部屋にも劣る制度です。大企業の経営者ばかり集めた経済諮問会議に後に総務大臣にも任命されていわゆる規制緩和を進めた竹中平蔵氏等の経済学は実に薄っぺらなものだったと思います。その一人であった中谷氏はあの規制緩和は間違いだったと自己批判をしていますが、浅薄な流行学者のもたらす社会的弊害は実に大なるものがあります。

 

交換経済の成長について私なりに考えたものを二十一世紀を楽しく生きよう会の「新たな通信」の「大不況の克服」の項に載せておりますのでよろしければご覧下さい。

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*  市吉 修   

*  二十一世紀を楽しく生きよう会

* URL; http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/

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