差出人: OsI [osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]

送信日時: 2013年3月30日土曜日 22:24

宛先: 'OsI'; '市吉修'; 'Etsuro Mori'; 'Yoko Ichiyoshi'; 'Yoichi

件名: 秩父便り

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秩父に行って来ました。

3/24(日)には夫婦で、昨日はMr.&Mrs. Rusch他約10名のグループでIPSTAR地球局の見学と花見に出かけました。東京に帰ってからはSatCom seminarと夕食会と多忙な一週間でした。そのおかげで世界の衛星通信の動向について貴重な情報を得る事ができました。

秩父事件に学ぶ

1884年に秩父で起こった農民蜂起は明治政府が事件と呼ぶような単なる暴動ではなく自由民権思想に基づく革命でした。一万人近い住民が参加したこの蜂起の直接的な原因は高利貸の悪どい搾取に対する止むに止まれぬ直接行動でしたがその指導的な原理は大井憲太郎等がもたらした自由民権思想でした。吉田町には井上伝蔵記念館があります。井上家は丸井で知られる大商人で幕府の御用達も勤めた豪商ですが井上伝蔵は指導者のうちでただ一人官憲の追求を免れて逃げ果せ北海道で別人として新たな家庭も起こして天寿を全うしました。死の直前に前半生の自己の素性を明かした井上伝蔵の人生は正に事実は虚構よりも奇なる事、人の可能性は人が考える以上に深い事を教えてくれます。秩父革命軍は秩父地方を4日間しか支配できませんでしたが今の秩父市、当時の大宮郷の郡役所に高々と掲げられた「自由元年」の文字に私は誇りを感じます。日本の本格的な民主主義は第二次世界大戦の敗戦により米国主導のもとに導入されましたがそれが日本に円滑に定着した基盤はこのような日本の草の根民主主義にあった事は確かだと思います。 詳細は映画「草の乱」をご覧下さい。

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市吉　修 Osamu Ichiyoshi

二十一世紀を楽しく生きよう会 Human Network for Better 21 Century http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/

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