酒井式河川ポスターを追試する


 今年度は,1学期に酒井式描画指導法を2本追試しました。1つ目は「河川ポスター」(楽しい絵画教室K子どもの意欲につながる教材・用具の選定より)現6年生は昨年総合学習で環境について実施していたようで(詳しい内容はわかりませんが),川を綺麗にしようというポスターがかきやすいと考えたからです。2つ目は,「愛鳥週間ポスター」(酒井式描画指導法3シナリオ・対象を見ないで描く 酒井臣吾著より)これは,最後の単元で特別に指定がなかったためどのクラスもポスターを描かされておりました。夏休みの作品募集の中に「愛鳥週間」があったことがうっすらと記憶にありましたので,「愛鳥週間ポスター」を描かせることにしました。

河川ポスター(全6時間)

第1時(下絵)

説明1
今日はみなさんに川をかいてもらいます。1本の川です。注意することは2つあります。1つ目はぜったいに角張らないこと,もう一つは同じ繰り返しにならないことです。では,先生が描いてみます。

・画用紙を配る
・実際に描いてみせる。

『ここは広い広い田んぼです。その田んぼの中に1本の川が流れています。その川はゆっくりとゆっくりと曲がりくねっていて川の流れもゆっくりです。』


指示1 
では,描いてみてください。カタツムリが進むようにゆっくりとゆっくりと川は進むのですよ。

(4月に電柱,へびを使ってカタツムリの線は簡単に指導済み(酒井式描画指導法入門酒井臣 吾著より))

説明2
2本目の川を描きます。これも注意することは2つあります。一つ目は平行になる部分が長く続かないこと。もう一つは1本の川から離れすぎないことです。

・これも同じように教師が描いて見せてやる。

※ゆっくりと意識して川を描いている子を見つけほめる。

指示2
2本線ができあがったら,同じようなやり方で川を8本〜12本描いてください。

※だいたい描き終わったのを確認する。

指示3
広くあいたところに3〜5箇所目玉を入れます。目玉も○ではなくて川の流れに沿ってかいてくださいね。

〔できあがった児童の作品〕写真1

※実際は2枚目である。最初川の本数を指定していなかったため,ゆったりとした川が少なく渦巻きを入れるところも数の指定をしていなかったため,最高15個ほどの渦巻きを小さくあいているところに入れている子がいたからである。

第2・3時    第4時    第5時     第6時

TOSSランド
川口 悦史