BALANCERのあらすじ

第一部天界編:
 並ならぬ強い意志を持つひたむきな少女パズルは、『天使』に憧れていた。
 彼女は自らの願いを叶えるために、途方もない契約を次々と交わして行く。
 両親の行方を知るために、強く美しく誇り高い天使になる・・・逆太陽のラズと。
 天使の翼を手に入れるために、英雄の後継者となる・・・彼の英雄ジグソーと。
 稀なる英雄の称号を得るために、神の試練に等しい任務を果たす・・・中央神殿警備次官のアリと。
 任務において地上へ渡る力を借りるために、逆太陽のラズに引き合わせる・・・魔術士トーツァイラと。
 中央神都を襲った闇穴を皮切りに異変が急激に表面化して行く。
 異変解決の要『意思天秤(バランサー)』を求めて、パズル達一行は地上界へと旅立った。

第二部王子編:
 地上界の王国ガウル。
 即位を控える王子になりかわった青年ロイナスは、本物の王子の復活を目指して人知れず戦っていた。
 パズル達天界人の一行は、犠牲者を出しながら地上界へたどり着き、意思天秤を引き寄せるために、彼の英雄の代役となる『王』の存在を求めて旅を進める。
 町中の一騒動をきっかけにパズルとロイナスは出会い、王子を助ける見返りに王子との面会を約束する事で協力関係となる。
 王家の首飾りの秘密を受けつぐ彫物師ウォーク、王を毛嫌いする変人のアクロの協力を得て、王子ロインズの記憶を取り戻す。
 一触即発となっていた隣国グゥアとの緊張は解け、老王に認められてロインズは新大国ガウルグゥアの王となる。
 災厄の悪夢から解放される様子のないロインズに不安を抱きながらも、ロイナスは信頼と感謝の言葉を受けて喜び、助力を誓う。
 ロインズ王は天界人達の功績を認め、異変を退けるための協力を約束した。

第三部再会編
 大陸内の異変の動向を探るためエダハに向かったパズル、トーツァイラ、自由の身となったロイナス、監視付きのウォーク。
 エダハでは「神に愛でられる」と若い娘の病が治るという不思議なうわさがあった。
 冥界人が闇穴を使って町を襲う。
 闇穴の中で戦い窮地に陥ったロイナスを助けたのは、女剣士ライデンだった。
 ウォークはラトラ達と出会い、ガウル王家から逃れるために彼女らの仲間になり、パズルに別れを告げる。
 パズル達はシーザーの頼みで、ライデンを説得してガウルに連れ帰る。
 ライデンはかつての恋人アクロ、自分を裏切ったロインズとの因縁に決着をつけ、王の側近に戻った。
 
第四部
 少年ガクと間の抜けた青年ギネンは、遠い異国の地で旅をしている。
 ギネンは遠い過去の夢の中でラカルタスという不吉な男の事を思い出していた。
 ロインズ王は全面的に異変の解決に乗り出し、彼の下でアリ達は敵を迎え撃つ準備を進める。
 パズルとトーツァイラは互いを知る内に苦悩を深めていた。
 冥界人の突然の来訪がガウルグゥアに災厄の訪れを告げ、開戦する。
 北に闇穴、南に光穴を開けられ、王都中が穴から出現する好戦的な魔物の群れに襲われる。
 戦いに勝利し国を守るためには二つの穴を閉じる事が必要であり、唯一封穴できる可能性があるトーツァイラは切り札として拘束される。
 王は災厄を退ける力を発揮し始め、魔物を圧倒する。
 一人冥界人を追いかけたパズルは死闘を行い首の皮一枚の差で敗れたが、冥界鳥の助けで命を取り留める。
 ロイナスの心に異常が起こり、パズルに諭されるも、ロインズを敵視する悪夢に支配される。
 トーツァイラはパズルの身を案じて不安定になりながらも、封穴の命令を受けて実行する。
 しかし封穴の術をワノが奪い、彼の英雄ジグソーと共に戦った解決者の一人であるという貫禄を見せつけるように、見事な術を展開して行った・・・

→52話20ページ(更新再開の直前ページ)へ続く。
 



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