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動物は触れないんだけどね

色々テンション上がっちゃったら、発言もおかしくなるのは仕方ないと思います

というわけで猫な十代さんと人間な遊星のお話書くよ(いきなり酷い宣言)

なんか友達と遊んでいたらそんな話で盛り上がったんです
何でそんな話になったのかはいまいち覚えていません
テンションのまま話しているので、まぁいつもこんな感じです

とりあえず十代さんが小さくて猫耳としっぽが付いていて、でもそれ以外は普通に人間の姿で喋りもする、そんな猫とか犬とかがごくごく普通な世界だとでも思ってください
小ネタだからあんまり深く考えないよ、深く考えても何も変わらなさそうだからね
何かそういう類の者が嫌いな人は見ないであげてください

続き
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『しょっちゅう家に来る猫の十代さんと、来る度に律儀に面倒見ている遊星』

 カンカン、と何か物音が聞こえたので遊星はD・ホイールから顔を上げた。
 風の音や気のせいだとは思わなかったのは、その音に心当たりがあったから。
 再び同じ音が聞こえてきたので間違いでもないだろう。
 閉じたシャッターをいくらか持ち上げてやれば、するりと小さな体が滑り込んできた。
「よう、遊星。」
 最近やたら遊星に懐いている猫だ。
 茶色のしっぽまでちゃんと中に入っている事を確認してから遊星はシャッターを下ろした。
「今日はまた随分と遅い時間に来ましたね、十代さん。」
「そうか?まだお前は起きてんじゃん。」
「オレはいつも眠るのは遅いですから。」
「じゃあ遅くなっても平気だな。」
 悪びれもなくそう言う十代に遊星は何も返す言葉はない。
 十代は気付いたら家に来るようになり、何となく遊星が持っていたミルクを渡した事から交流が始まり、そのまま懐かれてしょっちゅうここに来るようになった。
 いつのまにかガレージの一角には十代の為のスペースが作られ、十代もそこを自分の場所として使っている。
 でも遊星が飼い主というわけではなく、ジャックやクロウでもない。
 懐かれてはいるが来ない時は全く来ないし、けれどいる時はずっといる。
 自由気ままで、猫らしいと言ってしまえばそれまで。
 帰ってくるのが遅いと思っていても、そもそも帰ってくるという言葉を使う事自体が間違っているし、文句を言える立場にもない。
「なぁ遊星、腹減った。」
「………、残り物くらいしかありませんが、いいですか?」
「十分。」
 遊星が立ち上がる前に、十代は遊星の背中に飛びついて肩の上に乗る。
「ここで待っていてくれれば持ってきますよ。」
「いいじゃんか。大人しくしてるから気にすんな。」
「いえ、あの…、意外と重いんですけど…。」
「そりゃそうだ、猫としては成人してんだから、子猫みたいに軽かったら問題だろう。」
「………、そうですね。」
 どうあがいても降りる気はないらしい。
 無理やり降ろして機嫌を損ねる事はしたくないので好きにさせる事にした。
 多少重いのは事実だが、懐かれているんだと思えば悪い気はしない。
 肩に乗っている十代を見れば上機嫌だった。
 何となく撫でてやれば嬉しそうな顔をする。
 懐かれているのは間違いないだろう、そもそも十代が嫌いな相手の所に頻繁に来るとも思えない。
 そして遊星の方もかなり十代を気に入っていると自覚している。
 来るのが遅ければ気になり、何日もこなれけば心配するくらいに。
「十代さん。」
「ん?」
「もういっそこのままここに住みませんか?」
 だからそんな提案をしてみる。
 何度も聞いてみては曖昧な返事しかもらえていない提案だ。
 十代は何度も聞いてきた言葉に少し考えた素振りを見せた後、にこりと笑って遊星の頬に擦り寄り。
「気が向いたらな。」
 いつもと全く変わらない言葉を返した。
 こうなってしまっては今日中に十代の意見が変わることなんてまずない。
 すっかり理解してしまっている遊星は、今日のところはもうこれ以上何も言わずに冷蔵庫に何かあっただろうかと思いながら十代を肩に乗せて台所に向かった。


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星屑を遊星の頭に乗せたいと言っていたが、とりあえず十代さんを肩に乗せてみた
十代さんが小さくて一応猫なだけで、他は一切何も変わらないという現実
猫に敬語はどうかと思ったんだけど変えられませんでした…
きっとクロウに「何でお前は猫相手にいつも敬語なんだよ」と言われて「どうしてだろうな…?」と不思議がっていればいいです