「きれいの秘密

 (悠香 2011年2月21日号)

化粧品・医薬部外品製造会社「悠香」が発行している雑誌「きれいの秘密」に、
加山さんのインタビューが掲載されてましたので、ご紹介いたします。

”追っかけ45年 さちこ”さんからご提供いただきました。
ありがとうございました。

1937年4月11日生まれ。神奈川県横浜市出身。1960年に映画「男対男」でデビュー。1961年に「大学の若大将」に出演。以降、大人気となった若大将シリーズ17作品全ての主演を務めた。1965年、歌「君といつまでも」が爆発的に大ヒットし、レコード大賞特別賞を受賞。以後も、「夜空の星」「旅人よ」「サライ」など多数のヒット曲を世に送り出した。芸能生活50周年を迎えた現在もなお、歌手、俳優、画家として幅広く活躍している。
夢が僕を突き動かすパワーの源

 芸能生活50周年を迎えられ、歌手、俳優、作曲家、画家として幅広い分野にて多彩な才能を発揮している加山雄三さん。73歳を迎えた今もなお、永遠の若大将として多くの方々に夢や希望を与え続けているその活躍を支える原動力とは、何なのだろうか。

 いつも僕の行動力の発端となっているのが、大なり小なりの「夢」と言えるかもしれませんね。今73歳だけど、まだまだ挑戦したいことがたくさんあるんですよ。今の夢の一つが、水上でも全く揺れない船や環境にやさしいエコシップをつくることーあとは、船を動かす燃料の開発にも興味があるなぁ。
 僕は何か夢があると、それを紙に書いて、朝起きてすぐ見る天井や洗面所に貼っているんんですね。この方法を実践し始めてから随分経つけど、前に書いた願いごとは、1年ぐらいで実現したんです!不思議ですよね、紙に願いごとを書いたら願いが叶うなんて。きっと、紙に書いた願いごとを毎朝見ているうちに、その願いごとを叶えるためにはどうすれば良いのかを真剣に考えて行動していったからかな。それにやっぱり夢が叶うと嬉しいですよね。しかも、夢の実現のために何かに真剣に打ち込むこと自体が、僕にとっては楽しくて仕方がないんです。曲をつくる時や絵を描く時もそうだけど、今も、こうやって毎日楽しくて過ごせているのは、夢とか趣味とか何かに打ち込めるものがあるおかげだと思いますね。

長い人生、波乱の連続
 苦しいことがあるから 楽しいこともある
 笑顔でご自身の夢について熱く語る加山さん。そんな笑顔の裏には、辛い経験もあったという。

 それはもう、大変なことがいっぱいありました。自分の関係した会社が倒産して大量の借金を抱えたり、雑誌であることないこと書かれたり・・・。
 芸能生活50年を振り返ってみると、波乱の連続だったなぁ・・・。
人間生きていれば、誰しも辛いことを経験することがあると思うんですが、僕はそうやって辛いことがある時、「神は決して越えられないハードルは与えない」と考えるようにしています。苦しみから学べることが必ずあって、その苦しみを乗り越えることによって成長できると思うんです。

 それに、どんな苦しい時でも「苦しみの後には、必ず楽しいことやうれしいことがある」と前向きに捉えているからかな、自然と周りに同じ前向きな心持ちの人たちが集まってきて支えになってくれるんです。今まで壁にぶつかった時はそうやって周りの人たちにも助けられながら、どうにか人生の荒波を乗り越えてきました。
時に前向きになれないことも
       そんな時は先人の知恵を
 それでも時には、どうしても前向きになれない時もありますが、僕はそんな時は、孟子や孔子などの偉大な人たちの本を読んで、賢人の知恵を参考にするようにしています。孟子や孔子ほどの偉人でもやっぱり大変な苦労をしているんですよね。そんな偉大な人たちの苦労を知ると、自分の悩みがなんだか小さく感じてきて、前向きになっていくし、学べることもいっぱいあるんですよ。

 それから、夜は考えごとをしないようにしています。夜に暗いところで考えごとをしても、考えに更けるだけで終わってしまって、あまり良い考えが思い浮かばない気がするんです。
でも、朝スッキリした頭で、しかも
明るいところで考えると、良い考えが浮かぶ気がしますから。

これからの人生も前を向いて歩んでいきたい

 これからの人生においても、まだまだ壁にぶつかることがあるかもしれません。でも、僕を支えてくれる人たちや、みんなとの出逢いに感謝しながら、前向きに考えながら乗り越えて成長していきたいですね。それに、叶えたい夢がたくさんあるし、歌も絵もずっと続けていきたいんです。だから、体調管理をしっかりして、これからも頑張っていきたいと思います。

11年03月11日新設