梅雨のころ
関東地方のきのう今日は ほんとうに梅雨らしい雨が降り続いている
今年もあと数日で半分が過ぎるわけだけれど 今年は冬は寒かったし春は春で穏やかで
桜の花も去年のように早く咲き出しもせず 季節がちゃんと暦どうりに動いている
そんな気がしています
先日 庭で取れたとビワをいただきました 売っている高級感溢れたものとはいささか異なり
小粒で色も浅黒いまん丸なビワでしたが 甘味も酸味も申し分なく久しぶりに昔ながらの本物を
味わったと思いました
ずいぶん前のこと 鎌倉の和田塚に住んでいたとき庭に一本の桃の木があって
大して手をかけていたとも思われないのに 毎年ちょうど今頃に大きな実がなり
ほんのり色づくのを待てずにもいでも 頬張るたびに口の両脇から果汁が滴り落ちるほどで
私達兄妹は両の手のひらも胸の辺りもびしょぬれで 母は「果物の汁はシミになるよ」と
食べていた私達の服をぬがせ たらいに張った水に投げ入れるのに懸命だった
あれも美味しかった
いま 庭になる果物を食べられる幸せなど 最近では珍しい幸せなのかも知れない