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  [10月の仕事] いずれも好評発売中!

【洋泉社新書y】
『刑法三九条は廃止せよ! 是か非か』呉智英・佐藤幹夫共編著・760円+税
刑法三九条、この法律はおかしい。誰であろうと、罪を犯したものは罰せられるべきだ。…その疑問こそが本書の入り口である。

まえがき 呉智英

第一章 「刑法」は限界なのか
・責任という難問・・・呉智英
・三九条はきれいさっぱり削除されるべきだ・・・佐藤直樹
・新論・復讐と刑罰・・・小谷野敦

第二章 「刑法」とは何か
・「刑法三九条」を削除する理由はどこにもない・・・橋爪大三郎

第三章 司法と医療の現場から
・刑法三九条論議の一歩手前で・・・浜田寿美男
・求められているのはむしろ「新しい責任能力論」である・・・副島洋明
 
――処遇論と責任能力論重要性を中心に
・寡黙な条文を補完するもの・・・林幸司
・生活や社会をどう守るのか・・・滝川一廣

第四章 三九条、そのさまざまな問題
・刑法三九条 何が問題なのか・・・佐藤幹夫
「三九条削除」の主張が動機とするもの/犯罪被害者の置かれる位置とその苦しみ/責任能力と精神鑑定をめぐる議論の混乱と誤解/責任能力とは司法判断である、が、しかし…/「統合失調症=無罪」という神話/精神鑑定がなぜ科学でなくてはならないのか/削除を主張する人びとが触れずにいること―知的障害者の隠された問題/裁判を受ける権利とは何か/私の立つ場所として


あとがき
 佐藤幹夫

【そだちの科学 第3号】日本評論社1333円+税
「特集」そだちの遅れにどう向き合うか

T そだちの遅れをどうとらえるか
・遅れをもつ子のこころの世界・・・滝川一廣
・そだちの遅れの本質・・・村瀬学 
 ――固有の「暦」と「記憶術」を考える  

U そだちの遅れと学び
・知能検査で何がわかるのか・・・佐野竹彦
・障害児の発達支援・・・宇佐川浩
・養護学校・・・鈴木彰典   
 ――子どもたちの「育ち」の現場から  他

V そだちの遅れと生活支援
・働く知的障害者と自立・・・小林隆児
・地域作業所から・・・最首悟  他

W いかに社会を開いていくか
・「生き直し」のための生活支援・・・佐藤幹夫
 ――ある施設のリポートと考察
はじめに―福祉が切り捨ててきた人たち/人が暮らすこと、自然とともに生活を刻むこと/利用者たち/利用者の生活について/仲間集団がもつ力と自治/おわりに―この先にあるもの

・知的障害者と犯罪の物語・・・浜田寿美男
・知的・発達障害者をめぐる裁判の現場から・・・副島洋明(
聞き手佐藤幹夫)
――三つの事件とこれからの福祉

【月刊「創」11月号】10・6発売 550円

<特集 浅草女子短大生殺人事件>
・彼はなぜレッサーパンダ帽をかぶっていたのか・・・佐藤幹夫
――ある自閉症成年の「罪と罰」
レッサーパンダ帽の男が浅草に/残された所持金で洋包丁を購入/前兆事件と呼ばれる奇妙な事件/いったい何が起こってしまったのか/「犯人への憎しみはない」とか足る父親/大々的な逮捕報道で隠されたこと/障害者をめぐるマスメディアのタブー/

・どうやったらこの償いは・・・山本壽子(構成・文 佐藤幹夫)
「無期懲役」という求刑を聞いて/養護学校時代の友だちのこと/くり返された家出と放浪/なぜ、誰もなにもできなかったのか/逮捕の日から弁護士や共生舎と出会うまで