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図書紹介:『つながりすぎた世界 インターネットが広げる「思考感染」にどう立ち向かうか』

  • 著者:ウィリアム・H?ダビドウ著、酒井泰介訳   
  • 発行所:ダイヤモンド社、ページ数:279ページ
    発行日:2012年4月19日第一刷、定価:1800円+税


  ウィリアム・H・ダビドウの『つながりすぎた世界 インターネットが広げる「思考感染」にどう立ち向かうか』(Overconnected The Promise and Threat of the Internet)(270ページ,酒井泰介訳:ダイヤモンド社)を読みました. 頻発する個人や企業の情報流出,世界的に結び付いた金融危機,アノニマスによるサイバー攻撃,更には世界8億人ともいわれるFacebookによる実名での結び付きなど最近の世界はインターネットで過剰結合しているのではないか,と自分でも漠然と不安を感じていたので早速,購入して読んでみました. 内容的には,歴史を踏まえながらいろいろな領域での過剰結合の事例が示され,その振る舞いや特性についての考察結果が述べられています.最後に対策として,@ブレーキをかける,A新たな環境を備えよ,との2点について述べられています.本書を読むことによって,インターネットで過剰結合された世界の危うさが見えてきます.将来の情報システムを考える上での課題と思いました.
(2012年12月29日)
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