図書紹介:『ブロックチェーン革命―分散自律社会の出現』
- 著者:野口悠紀雄
- 発行所:日本経済新聞出版社、ページ数:360ページ
発行日:2017年1月第一刷、定価:1,800円(税込)
大学同期で元大学教授の友人から、彼の最新の豆本を送ってきました。彼は1日1枚写真を撮り、それに俳句を一句つけて溜めて毎年豆本にして出版しているのです。彼曰く、「豆本が欲しい場合はビットコインで購入して欲しい」と。彼はビットコインを勉強中とのことです。そこで私もビットコインを勉強してみることにしました。なお、日本では3年前にビットコインの取引所であるマウントゴックスの資金消失事件が起き、信用を落としていますが、下記野口氏に言わせるとビットコインのシステムに問題があったのではなく、ビットコインの利用者として両替を行っている一企業のマウントゴックスで起きた事件ということです。
ビットコインの基礎技術は「ブロックチェーン」ということですので次の本を購入して読みました。「ブロックチェーン革命―分散自律社会の出現(野口悠紀雄著、日本経済新聞出版社)。著者の野口氏は元一橋大学教授の経済学博士で『「超」整理法』で有名です。野口氏によるとブロックチェーンはインターネットに相当するインパクトのある技術であり、今後社会に大きな影響と変革をもたらすであろうとのことです。本書で言っている主な点は下記です。
・ブロックチェーンとは、公開された台帳などを管理主体なしに記録する仕組みである。
・記された記録は改竄できないので人や組織を信頼しなくても安心して取引ができる。取引などの記録は、P2P、ハッシュ、分散台帳などの技術で世界中のコンピュータにブロックのチェーンで記録されており、改竄するには膨大な労力が必要であり、実質的に改竄不可である。
・貨幣などの経済的価値をインターネットで送ることができる。
・ブロックチェーンによって、銀行、証券業、さらには社会の仕組みが変わる。
ということで今後も注目が必要なようです。
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