ユビキタス・コンピューティングとユビキタス・ネットワーク
- 「ユビキタス・コンピューティング」環境とは、無数のインテリジェント・オブジェクトがネットワークでつながれている環境をいう。このコンピューティング・モデルを最初に唱えたのは坂村 健氏であり、1984年にスタートしたTRONプロジェクの中で「どこでもコンピュータ」ないしは「超機能分散システム」と言っていた。それから数年後にゼロックス・パロアルト・リサーチセンター(PARC)の故マーク・ワイザー博士がこのモデルの研究を始めた。そのときに出てきたのが「Ubiquitous Computing」という言葉であった。
- 「ユビキタス・ネットワーク」は、野村総合研究所が2005年ごろに実現すべき次世代のITパラダイムとして使い出した言葉であり、『携帯機器や情報家電などの種々の機器がネットワークに接続され、「いつでも、どこでも」利用できる』を意味する。最近マスコミなどで使われて「ユビキタス」の意味はこちらの場合が多い。