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「国際シンポジウムでの発表成功!」

  懸案のATS'08(Seventeeth Asian Test Symposium)は札幌の京王プラザホテルで11/24 -27に開催されました。 私の発表は最終日の11/27でしたが、他の発表も聴きたかったことと、Beer PartyやBanquetに出て他の先生方との交流を深めたかったので11/25に札幌入りし、11/28に帰ってきました。
  25日の早朝5時25分発の新百合ヶ丘発羽田行きバスに乗り、約70分で羽田に着きました。飛行機は8時発でしたので手続きカウンターの見えるコーヒーショップでゆっくり朝食をとりながら、久しぶりの 空港を楽しみました。千歳には9時35分ごろに到着、JR新千歳空港駅から快速エアポートで約36分で札幌到着、会場および宿泊先である京王プラザホテルへ歩いて向かいました。朝の札幌は日陰にはうっすらと雪が残っていました。

  会場に着くと直ぐシンポジウムの受付を済ませ、既に始まっていたキーノートスピーチを聴講しました。最初の講演はMentor GraphicsのBrandy Benware氏による「The Role of DFT in Yield」、 二番目は東京大学のKunihiro Asada氏による「Issues and New Scenario for Deep Sub-micron LSI design and Testing」でした。さすがに原稿を読んだりはせずに、スクリーンと聴衆を見ながら飽きさせないしゃべり方でした。 その後、ホテルにチェックインしていくつかの発表を聴きました。会場と同じホテルを宿泊先に選んだのは、会場で発表を聴いたり、部屋で発表の練習をしたりしようと思ったからです。 発表者がどのように発表するか、特に日本人の発表をいくつか観察しました。その結果、あからさまに原稿を読み上げるような方は殆どいませんでした。 しかし、発表者の前にテーブルがあり、テーブルの上に原稿を置いておいても聴衆からは見えないことが分かりました。また、自分のパソコンはセッションの切り替わりの時間に発表用机にある切り換え器から出ているケーブルに予め接続しておくことが分かりました。 一日目の夜はBeer Prtyが行われ、3台の大型バスに便乗して札幌ビアガーデンに向かい、貸し切りの部屋でジンギスカン&ビールで歓談しました。 試みに外国人に "How's taste ?"と話しかけてみましたら"Good!"と答えが返ってきました。

  二日目になると緊張感が段々高まってきましたので会場で発表を聴いたり、部屋で発表の練習や想定質問の受け答えの練習をしたりして過ごしました。 二日目の夜は京王プラザホテル内の大広間でBanquetが行われ、参加しました。大会会長挨拶の後、樽酒割り、餅つきなど楽しい催し物もありました。特に餅つきが好評で、外国の方が行列して杵で餅をつく実演に参加していました。 日本人の参加者はFTC研究会などで知り合った先生方が多数おられ、歓談や情報交換を行いました。LSIテストの分野で著名な米国のWisconsin大学のSaluja先生を知人に紹介していただき、自己紹介し、明日の私の発表内容の概要を説明しましたら、 「面白そうだね。聴きにいくよ」とおっしゃってくれました。

  三日目、ついに発表当日になりました。早めに起きてホテルのレストランで朝食を済ませ、8時45分頃、会場に行きました。私の発表は10時45分からの「Fault Tolerance and Dependable System」というセッションでUSAおよびChinaの二人の発表の後にありました。会場を見渡すと昨日のSaluja先生が本当に来て下さっていました。 聴衆はほぼ満席の20人程度いたと思います。
  Chairによる私の紹介の後、遂に発表を始めました。
"Thank you verymuch, Mr.Chairman. Ladies and gentlemen, I’m Koichi Bando from Graduate School of Information Systems, the University of Electro-Communications in Tokyo. I had worked for NEC group as an engineer for about 40 years. Now, I am studying in graduate school as an aged student. Today, I am going to give a presentation under the title of Analyses on Trend of Accidents in Financial Information Systems reported by Newspapers from the viewpoint of Dependability."
ユーモアのつもりで言った”as an aged student.”のところで期待通り、笑い声が聞こえたので心が落ち着きました。 以降、準備とおり、メモを見たり、スクリーンを見たりして順調に発表を終わりました。予定通り約20分くらいだったと思います。 そして、遂に5分間のQ&Dです。まずChairmanが簡単な質問をしてくれました。次にSoluja先生が手を挙げられて二つ質問されました。 1問は想定内、2問目は想定外でしたが、何とか答えられました。最後に日本人が質問され、お答えしました。 それで時間が来て無事終了しました。終了後、Session ChairからCertificationをいただきました。
  以上が6ヶ月にわたって準備して来た国際シンポジウムでの英語発表の顛末です。
今後は博士論文の本審査兼公聴会の準備に向けて最後のがんばりです。  

                           キーノートスピーチ
                           2008.11.25撮影
                           Beer Partyの風景
                           2008.11.25撮影
                           Banquetの風景
                           2008.11.26撮影
                           Banquetの風景
                           2008.11.26撮影
                           私の発表の様子
                           2008.11.27撮影
                           私の発表の様子
                           2008.11.27撮影
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(2008年12月6日)
(c)2002 Koichi Bando