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コラム:母の認知症 観察ノート(その2)

(7)常に誰かが背後霊のように付いている
母は頻繁に私たちには見えない誰かと話をしている。時には「怒っている」と言い、時には楽しそうに会話している。 15年前に亡くなった配偶者(私の父)を彷彿とさせることもあるし、誰か分からない子供のときもあるし、全く分からない場合もある。 例えば、母が美味しい物を食べるときに背後を指さして「あっちの人が俺にもくれと言っている」とか「お前ばかりいいもの食って」と言って怒っていると言って気にする。 また、「好きだ、好きだと言っている」とうれしそうにしている。これらは親父を彷彿とさせる。「私を殺しにくると言っている」と怯えているときもある。 また誰と話しているか分からないが、「はい、分かりました。ありがとうございます。」と丁寧に言っている場合もある。
これらは多分、母の心が創り出しているものだと思う。
(2006年12月4日)
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