介護レポート:2002年6月度
「母が再び絵を描いた!」

札幌から来てくれていた姉は5月29日に帰りましたので、再び東京近辺組の分担による以前の 介護体制に戻りました。週3回(月、水、金)のデイサービスと週2回(木、日、1回2時間) のヘルパーさんによる在宅介護は先月と同様です。

今月の母の状態は非常によく、精神的にも、肉体的にも安定していました。思えば、母は1年前の5月 25日に左大腿部を骨折し、近くの病院に入院しました。入院後4日目に手術の日程を聞きにいったので すが、医者から「お母さんは医者のいうことを聞かないので手術する自信がない。本日連れて帰って ください」と言われ、途方に暮れましたが、連れて帰るしかありませんでした。その日から現在の24 時間介護体制が始まったのです。

その後、しばらくは歩けなくてトイレにも行けず、お風呂にも入れず、非常に大変な時期がありました。 しかし、きょうだい5人と配偶者の皆さんの一致協力により、骨折箇所はくっつき、1年後の現在、トイレ もお風呂も自分でできるし、近くのスーパーにも歩いて行けるようになりました。札幌の姉は、母の介護の ためにこの1年間に4回も来てくれました。1回来ると約2週間続けての介護ですから、大変だったと 思います。また、ケアマネージャーさんもヘルパーさんも皆いい人なので非常に助けられました。 しかし、いい状態がいつまで続くか分かりませんので、これからも気を緩めず、しかし余り気を張ること なく、できるだけ日常茶飯事の普通のこととしてできるようにしていきたいと思っています。

先月、ヘルパーさんが母に絵を描くことを勧めたらナスの絵を描いたと書きましたが、今月は私もそれに 見習って母にリンゴの絵を描くように勧めてみました。そうしたら下図のような絵を描きました。 ある本に「右脳はアルツハイマーに侵され難い」とあったと思いますが、母の絵心がなくなって いないのはそのせいかも知れません。これからももっと描かせてみようと思います。

今月、母が描いた絵:リンゴ
(2002年6月28日)

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