ばんちゃんのホームページトップへ >母の在宅介護日記トップへ
 

介護レポート:2007年5月度
「入れ歯事件」

 5月22日、朝見ると母は枕元に下の入れ歯を外して置いてありました。渡しても入れることを拒絶するし、入れてあげようとしても口を開けないしで、しばらく様子 を見ることにしました。このため食事はできるだけ柔らかいものを準備し、何とか食べました。チャンスを見て入れようとしましたが、下唇が入れ歯と一緒に奥に入ってしまい、「痛い!」と言って拒絶されました。 何回かトライしましたが、結局三日間成功しませんでした。こちらもいろいろ考えた結果、ある作戦を考えました。それは機嫌が良く、笑って口を開いているときに、下唇をそっと捕まえて下へ引っ張ると同時に 入れ歯を口の中に滑り混ませるというものです。私は何回か手でシミュレーションを行い、チャンスを待ちました。そして機嫌が良いときにさらに冗談を言って笑わせ、大口を開いたときに作戦通り下唇を下へ引っ張ると同時に 入れ歯を口の中へ滑り込ませました。母はモグモグと口を動かして入れ歯を所定の位置へ固定させました。大成功!です。
 しかし、もう一つ問題が発生しました。入れ歯を入れたまま食事をしようとすると母は食べ物をかじらないのです。パンなどをペロペロとなめるだけなのです。 これには困ってしまい、今度は一旦外そうとしましたが、今度は外せないのです。もしかすると口内炎ができていて痛いのかも知れないと思い、仕方なくしばらく様子をみることにしました。 結局、2食抜きになりましたが、3食目からは以前通り、入れ歯を入れたまま食べていました。一件落着です。しかし、入れ歯は緩いようで物を食べるとカチカチ音がします。 今後の課題は如何にして入れ歯を調整するかです。しかし、本人を歯医者に連れて行くことはまず不可能であり、思案中です。

今月の生活行動状況徘徊実績等
 今月の主な生活行動状況は下記の通りです。
徘徊:今月は外の徘徊で4時間という長時間が1回あった。私の女房が当番のときだったが、最後はどこかのアパートの入り口の階段に腰をかけて動かなくなり、手を叩いたり、大声で「終わりにします」「やめました」などといろいろとパフォーマンスを始めたと言う。 どうしようもないので弟に電話をして車いすで迎えに来てもらってやっと連れ帰ったと言う。
ヘルパーさんによる在宅介護:いつも通り、毎日午前9時30分から11時30分までの2時間をお願いしている。私は2時間の自由時間の間、母の家の近くのJSガーデンに行き、パソコンで論文書きなどを行っている。このためにPC外付け用バッテリを買い、約3時間電源が保つようにしている。
食事:今月の食事成功率は75%であり、まあまあである。朝昼晩の食事成功率をみると、朝65%、昼65%、晩98%である。晩が良いのはいつも通りであり、これで救われている。
入浴:今月の入浴は6回であり、まあまあである。洗髪は12月8日以来、即ち5ヶ月ぶりだった。
編み物:今までと同様に編み物は続いている。
その他:最近、両手の手のひらで「バンバン」と拍子をとりながら叩くことが多くなり、うるさいくらいである。我慢。

○上機嫌の母(2007年5月21日撮影)

○「瀬戸の花嫁」を歌う母(2007年5月30日撮影)

○母の家の近くのJSガーデンにて(2007年6月11日撮影)

(2007年6月11日)
戻る