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介護レポート:2005年6月度
「日常生活行動がうまくできなくなってきた」

今月は徘徊が2ヶ月ぶりにぶり返しました。しかも4回中、2回が約2時間という長時間でした。いずれも「自分の家に行って来る」と言って出て行ったのです。2回とも途中で疲れて座り込んでしまいました。 その内1回は立てなくなったので、弟の嫁さんにSOSを出して車椅子を持って来てもらい、それに強引に乗せて帰りました。 2時間連続で歩くことは無理になってきたようです。

デイサービスは殆ど行かなくなりましたので、ケアマネージャーと相談して今月から週1回月曜日のみとしました。月1回、月曜日に定期健診があるので何とか受診させたいので月曜日を残したのです。 しかし、その定期受診も今月は行けませんでした。

日常生活行動では、食事、入浴、着替えなどが先月より更にやり難くなってきました。身体が悪いからではなく、本人がそういう行動にのってこないのです。 耳が遠くなったせいもあるかも知れませんが、やはり認知症が進んできたせいと思います。
食事は90回中、67回成功で成功率74%でした。先月、先々月の80%より下がっています。しかし、食事はある程度食べていないと身体が要求するらしく、自ら食卓に来て食べ始めることもあります。食べるときは「すごくおいしい!」とか「こんなおいしいものは生まれて初めて!」と言いながら、私の拙い料理でも本当においしそうに食べます。
入浴はますます難しくなり、今月は5回でしたから週1回のペースです。本人が拒絶して入らないのです。今後は、着替えのときにお湯で拭いてあげることも考えないといけないと思っています。 ただ、救いは排泄は何とか自分でトイレに行ってできていることです。それでも1週間お風呂に入らないと臭いはしてきますので、何とか1週間に一度は確保したいと努力しています。
着替えは夜のパジャマへの着替えは殆どできなくなりました。朝の着替え(着ているものを全部脱いで着替える)はかなり成功しています。朝は機嫌がよく、心が開いていることが多いからです。

認知症の症状として、患者は病識がないといわれます。母もその通りで、自分はどこも悪くないと思っており、悪いのは相手だと思っています。 例えば次のような会話からも分かります。
 母「今日は何日?」
 私「今日は6月11日だよ」
 母「そんな小さい声では聞こえないよ。もっと大きな声が出ないの?」
 私「(母の耳の側で大きな声で)6月11日
 母「きっと声がでなくなったんだね。お医者さんに見てもらったら?」
これはきっと脳の構造のどこかが壊れているため、物事の判断はその壊れた自分の脳でしかできなくなり、他人のいうことをきけなくなるのではないかと想像します。 上記の日常生活行動ができなくなってきたのも個人の頑固さからきているのではなく、認知症の症状である病識がないということからきているのかも知れないと思います。

徘徊実績等

 

○上機嫌の母  (2005年7月4日撮影)


(2005年7月4日)
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