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介護レポート:2005年4月度
「徘徊ゼロ、しかしデイサービスも殆ど行かなくなった」

最近の母の行動パターンは少し変わってきました。徘徊の回数とデイサービスへ行く回数は実績値から分かるように両方共減ってきました。⇒徘徊実績
今月はそれが顕著に現れて、遂に徘徊は0回、デイサービスは8回中1回でした。原因はよく分かりませんが、認知症が少しづつ進み、精神面で変化が出てきたのかも知れません。 なお、デイサービスは先月までは週当たり3回でしたが、今月から2回にしました。理由は、デイサービスへ行かないケースが増えてきたこと、および私たち介護当番側の事情です。

母の精神面で感じることは、最近、自分の世界に閉じこもることが多くなり、他人の言うことを聞かず、ますます自分中心で頑固になってきたことです。 着替え、食事、入浴など勧めてもなかなか言うことを聞きません。強く勧めると、座っている状態から後ろにひっくり返って起きれなくなったり、精神状態がおかしくなることもあります。母の気持ちを観察して気持ちの流れに合わせるしかありません。

食事は生きるための最低条件ですが、最近ときどき食べないケースが出てきましたので注意しています。食事の状況を介護当番の引継ぎ事項に入れて全員で状況を把握するようにしています。今月の食事状況は上記徘徊実績表に示すように90回中、普通通り食べた回数(○)は67回、半分程度食べた回数(△)は5回、食べなかった回数(×)は18回でした。 食事成功率を[(○+△)÷合計]とすれば80%です。抜けた後の食事はそれを取り戻すように沢山食べることが多いですから、現状はまだ心配ないと思っています。今後もこの指標が余り下がらないように注意して行きたいと思います。

食事を拒絶するときの様子は、「お腹が一杯」、「もう食べた」などと言うケース、こちらの言うことを全く無視するケース、食事の時間に寝ているケースなどです。 成功させるコツは、相手の気持ちの流れを読んで自分の世界から出てきたタイミングや、自分の世界に入っていても笑い声を出したりして楽しそうなときを狙って声をかけ、うまく食事に誘導することです。 これは着替えや入浴に誘うときも同様です。私は武道はやらないので想像ですが、これは武道の達人が相手の気の動きを感じて臨機応変に対応するのと似ているのではないかと思います。
 

○母の朝の日課、新聞取り  (2005年4月25日撮影)


(2005年5月4日)
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