突発性難聴

突発性難聴は、ある日突然起こる内耳の病気です。治療がうまくいけば完全に治る可能性があります。平成元年2月から山鹿市立病院耳鼻咽喉科に勤務していますが、この病気で年間約30名の患者さんが入院されます。この地域は、ほかの地域と比べてこの病気が多い感じがします。この病気をなおすために一番大切なことは、「耳鳴り」、「耳が詰まった感じ」、「音が響く感じ」の時はすぐに耳鼻咽喉科を受診するという事です。原因もはっきりしていませんし、また同じ病気とは考えにくいところもありますが、臨床的には、発症から治療開始までが早ければ早いほど治りがよいというのも事実です。この病気の全体像としては循環障害が考えられますので、症状の強い患者さんには緊急入院をすすめます。そして、麻酔科(星状神経節ブロック)の協力のもとに、治療をすぐ開始します。漢方薬、PGI2を使用し良好な成績がえられましたので、それをまとめています。

 

突発性難聴に対する牛車腎気丸併用療法

突発性難聴治療成績---PGI2誘導体の治療効果--