ロープの結び方

まだ社会人としては駆け出しの頃(無線よりもヨットに凝っていた・・・)、Intelsat(国際電気通信衛星機構)の関係の仕事で米国に出張する機会があり、この時ロサンゼルスの書店で、偶然にも、その当時ヨットマンの間でバイブルと言われていた”The Ashley Book of Knots ”の初版本(1944年発行)を見つけ、衝動買いしてしまいました(今ではとっても買えませんが・・・)。

結び目はかつて、海の上や開拓地では、日常生活の一部であったのですが、今日ではほぼ失われてしまったと言っても過言ではありません(ヨットマン、ボーイスカウトやアマチュア無線などのフィールド活動で使用する以外では・・・)。
この本は、結び目が人々の生活を支えていた時代へ我々を導き、先人の知恵の宝庫へと案内してくれます。
3900以上の結び目が7000もの筆者自身が描いたイラストで示されているというすごい本です。


購入してから殆ど読むことなく、書棚の隅にほこりをかぶって置かれていたのですが、時間的に余裕がでてきたこともあって、何十年ぶりかにひもといてみました。

The Sheet Bend (The Weaver's Knot)
この本の一番最初にでてくる結び方です。
ロープを結ぶときに使われている呼び方が前者で、後者(カッコ内)は編み物の糸を結ぶときに使われている呼び方です。
一時的に、2本のシート(ロープ)をつなぐための最も簡単で確実な結び方です。
bendとは2本のロープの端を結合させることを言います。
The Granny Knot
ものを縛るときに、ふつうに用いられている結び方です。この結び方は、物を縛るという本来の目的以外に用いるべきではないと書かれています(安全ではないということのようです)。
knotとは広い意味で、結び目、結び方を指します。

【同類】
The Reef Knot(The Square Knot)

The Barrel Knot
2本のロープをつなぐベストなつなぎ方です。The Granny Knot の2本のロープの状態がアンバランスの時、結び目が緩む可能性があるのに対して、安全で水にも強いと言われています。

作り方
The Grapevine Knot (The Double English Knot)
The Barrel Knot が海の男のロープのつなぎ方の代表格なのに対し、釣り人のロープのつなぎ方の代表格がこれ。やはり安全で水に強い結び方です。

作り方
The Overhand Knot
最も簡単な結び目です。海の上では、シートが抜けるのを防ぐために、必ず、シートの端に作っておく結び目です。ストッパーや滑り止めの他に、出航後の日数を数えるというような数の記録にも使われていたようです。

【同類】
The Double Overhand Knot
The Threefold Overhand Knot
The Figure-Eight Knot
結び目が数字の8に似ているのでこう呼ばれています。The Overhand Knotと同じく、シートが抜けるのを防ぐ目的で用いられます。Overhandより簡単にほどけるので、一時的なストッパーとして用いられることが多いようです。

【同類】
The Stevedore Knot
An Intermediate Knot
The Sheepshank Knot
Sheepshankとは、羊のすねのことです。ロープの途中にこの結び目を作っておくと、ロープを張った後に、両端のわっかを引っ張ることでロープの長さを縮めることができます(言い換えれば、ロープの張り・・・テンション・・・を変えることができます)。また、この結び方をしておけば、ロープの真ん中が切れても破断に至らないため、遠洋航海に出ているときなど、ロープが弱ってきたのに補修が出来ないときでも安全が確保されるというすぐれものです。

作り方
The Noose
Sliding Knotの一種で、ロープを引くと、輪が縮まり物を縛ることが出来ます。小動物を捕らえるときに使われていたようです。
Two Half Hitches
Hitchとは、ロープを他の物に巻き付けることを言います。切り株や木立にロープを巻き付ける方法が数多く考案されています。
Two Half Hitches は広く一般に知られた結び方で、特に船を係留するときによく用いられていたようです。The Clove Hitch が円柱に直接絡ませるのに比べて、Two Half Hitches は一回巻きのため、操作が素早く出来るとあります。

【同類】
The Half Hitch

The Buntline Hitch
海の上でよく用いられていたようです。yard(帆桁)に結ぶときはTwo Half Hitches より安全であるとあります。

【同類】
The Lobster Buoy Hitch

The Clove Hitch
Two Half Hitches が海の男がよく用いていたのに比べ、The Clove Hitch は陸の上ではその簡便さからTwo Half Hitches 以上に用いられていたようです。
The Cow Hitch
農場でよく用いられていた結び方です。家畜を杭に留めるときに用いたようです。固く縛れないのですが、ほどけることはないようです。何よりも、簡単に結べるところがメリットのようです。
The Fisherman's Bend (An Anchor Hitch)
最強のHitchのひとつがこれで、ロープを2回巻き付け、ロープの端をそれらの下をくぐらせて束ね、最後にknotを作ります。
これ以上のアンカーロープ(錨)の結び方はないとあります。
The Studding-sail Halyard Bend (A Yard Hitch)
The Fisherman's Bend と同じく海の上で用いられていたようです。作り方は、The Fisherman's Bend と同じ。最後の仕上げは2回巻きのロープで挟みます。
The Rolling Hitch (Magnus Hitch or Magner's Hitch)
The Bowline Knot と同じく昔の船の上で一番よく用いられていた結び目です。細いロープを太い綱に結ぶときに用います。
The Artillery Loop (A Harness Loop)
昔、砲兵隊で使われていた結び方です。兵器や馬を引っ張るときに用いられていたようです。この写真だけを見ると、すごいとは思わないのですが、作り方と使い方が分かると、目から鱗です。

作り方と使い方
The Bowline Knot
海の男必修の結び方です。昔の船(現代ではヨットぐらいかも・・・)の艤装には欠かせないものですが、陸の上でも、ロープを何かに固定するときとか、大きな荷物を束ねるときに使えます。

作り方

【同類】
The Angler's Loop
A Loop Knot



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