今の本棚

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東北地方の古いバスの「バスコレ」

トミーテックから発売されている「バスコレクション」はNゲージサイズ(1/150)のバスモデル。バスの精密モデルでシリーズ化されているものはそれまでなかったこともあり、継続した人気を保っています。 そんなバスコレから、“その頃”の東北地方のバスにかかわるものを集めてみました。
レギュラー品はブランドパッケージでローソンでも販売されると言うことで、一般の大人や子供も買いやすくなっています。一方、バス会社の特注品はイベント会場やバス会社窓口で数量限定で販売されるため、コレクターに買い占められる傾向があるようです。
「模型」としても「おもちゃ」としても完成度が高い商品なので、もっと一般人に広く行き渡るようになればいいと思っています。

岩手県の古いバス

岩手県交通 「オバQ」バス
オバQ 第4弾として発売されたBU15P(オバQバス)のうちの1両が岩手県交通です。登録番号は岩22か1740と書かれており、側面には「盛岡バスセンター−上堂−滝沢営業所」(一部省略)と言うような表記が見られます。
実車は元国際興業のBU20KPで滝沢営業所に配置されていました。



(2004年発売)

>>“その頃”の実物の写真

岩手県交通 いすゞBU04
BU04 「国際興業グループBU04セット」というマニアックなセットの中の1両。日本で最後のBU04営業車が岩手県交通から引退することを記念したもので、さいたま市での記念イベントにて発売されました。
登録番号は岩手22き770で、このイベントで展示された車両です。方向幕はイベント時にもそうだった「岩手県交通」と言う表示。後面方向幕は黒塗りで、中身を入れてなかった実物の雰囲気を生かすという心憎い演出です。

(2006年発売)

>>実物の写真

岩手県交通 いすゞK-CJM500
CJM500 第15弾で登場した北村ボディに、元神奈川中央交通の車両が選ばれました。一関営業所に転属した後の姿で、方向幕は「磐井病院経由厳美渓」と出ていますので、厳美線でしょう。元神奈中車特有の正面小窓には「運賃後払い」の文字、正面と側面には「共通カード取扱車」のシールと小技が利いています。
登録番号は岩手22き191で、多分最後まで残った車両が選択されたようです。

(2010年発売)

>>実物の写真

岩手県北自動車 日野RE100P
RE100 第3弾として発売された日野RE100のうちの1両が岩手県北バスでした。前ドア車のユーザーと言うことで選ばれたのかもしれません。
登録番号は岩22か714で、方向幕には「八幡平頂上」と出ています。この時期までの路線車には側面の社名が「岩手県北自動車株式会社」ときっちりと書かれているものがおり、そこらへんもうまく再現されています。
なお、同一番号の実物とは細部が異なります。

(2003年発売)

>>“その頃”の実物の写真
>>よく似た廃車体の写真

岩手県北自動車 日野RV731P
RV731P 第12弾の観光タイプ日野RVでは、岩手県北バスがラインナップに選ばれました。県北バスには大量に存在した車両で、貸切で長期間増備され、一般路線に格下げされた後、1980年代には路線バスの主力になりました。
登録番号は岩22か1322で、方向幕には「106急行 宮古駅前」と出ています。106急行専用車としてデビューした1979年式をモデルにしています。県北バスの日野RVの中では花形だったタイプなので、この表記にしたかった理由も分かりますが、ドア幅やトランク、リアのエンジン通気孔などは貸切格下げ車両のほうに近いように思います。
(2008年発売)

>>“その頃”の実物の写真

日本国有鉄道 日野RE100P
RE100 国鉄バスセットと言う特別商品の中にあったのが東北地方で多く見られた日野RE100の前中折り戸仕様。そして方向幕には「龍泉洞・島ノ越経由北山崎展望台」と書かれていますので、岩泉営業所の車両と言うことになります。
形式番号は537-6031で、1976年式であることが分かります。登録番号も岩2く6031とあり、ここら辺は手を抜いたようです。

(2004年発売)

>>“その頃”の同形車の写真

日本国有鉄道 いすゞBU04
BU04 第5弾のいすゞBU04のうちの1台は国鉄バスのツーマン仕様車。このあたりの年式での中ドア車と言うのは数が少なかっただけに、メーカー担当者のこだわりには頭が下がります。
形式番号は531-4023で、登録番号は岩2く571で、これは実在した番号です(模型はひらがなが「あ」になっていますが)。方向幕は前は「岩泉」とシンプルですが、側面幕を見ると北山崎から小本、龍泉洞前を通ってきた系統だと言うのが分かります。

(2005年発売)

>>“その頃”の同形車の写真

日本国有鉄道 日野P-RJ172B
RJ172B 第6弾の日野RJのうちの1台は国鉄バス。岩手県内には相当数が配置されたタイプです。もっとも実物は民営化後に発注された車両で、国鉄を経験していません。それでも動輪やツバメのマークのほか、細部の仕様も国鉄のままの車両でした。
形式番号は337-7416、登録番号は岩手22き29で、これも実在した番号です(模型はひらがなが「か」になっています。わざとでしょうか)。方向幕は「龍泉洞経由安家」で、やはり岩泉営業所の車両。

(2005年発売)

>>“その頃”の同形車の写真

岩手急行バス 日野P-RU638AB
RU638A 第17弾の日野ブルーリボンに岩手急行バスが選ばれました。京王や東京空港交通などと並んでのラインナップのわけは、ついこの前まで現役だったからだと思われます。あまり知られていない会社なだけに、不人気商品になっていた感があるのは残念です。
1985年に3両が新車で導入されたうち岩22か2178が商品化されました。

(2011年発売)

>>“その頃”の同形車の写真

近隣県の古いバス

仙台市交通局 日産デ4R
4R 第2弾として発売された4Rのうちの1両が仙台市交通局です。登録番号は宮2く1801と書かれており、長さがちょっと異なる4R82に実物が存在しました(模型はひらがなが「か」になっています。やっぱりわざとでしょうか)。
前ドア脇の表示窓に「後ろからお乗りください」と書いてあったり、側面方向幕にやたら細かい経路が書いてあったりと、当時の雰囲気が非常によく出ています。
赤い帯のこのデザインはワンマンカーに採用されたカラーでした。

(2003年発売)

>>“その頃”の類似車両の写真

東北急行バス 日野RV550P
R13 第8弾として発売された富士重工業R13観光ボディのうちの1両が東北急行バスです。登録番号は足立22か932で車番が101で、一番違いが実在するので多分これも実在するのでしょう。
国鉄ハイウェイバスと共通の金型なので三菱ですが、実物は日野車であるなど細部は異なります。そんな点は割り引いても気にならないほど、当時の夜行高速バスの雰囲気がよく出た模型です。
方向幕は「東北高速道 仙台」と出ています。

(2006年発売)

>>“その頃”の同形車の写真が入ったチラシ

十和田観光電鉄 いすゞBU04
BU04 「国際興業グループBU04セット」の中の1両。前中折り戸の仕様を再現しています。
登録番号は青22か6333で、方向幕には「十和田湖」と表示しています。前ドアが「ワンマン出入口」で中ドアが「しめきり」になっている点は実物通りです。



(2006年発売)

>>“その頃”の類似車両の写真

秋北バス いすゞBU04
BU04 「国際興業グループBU04セット」の中の1両。前中折り戸で十和田観光と同じ金型です。
登録番号は秋22あ641で、方向幕には「二ツ井駅」と表示しています。こちらは中乗り前降りです。



(2006年発売)

>>同形車の写真

日本国有鉄道 日野K-RC321
RC301 第12弾のシークレットは、方向幕に「急行白河」と表示された白棚線の車両。福島県なので東北地方ですが、民営化後はJRバス関東の所属になっています。
以前に発売されたRE100とは同系ボディですが、窓の表現などは格段に進歩しています。正面の浅いヒサシの表現も秀逸です。
形式番号は527-2081、登録番号はいわき22か109です。
細かいことを言えば、実物は1982年式なので前ドアは通しガラスになります。
(2008年発売)

>>同形車の写真

日本国有鉄道 日野K-RC721P
RC721P 第12弾の日野RVのうちの1両が国鉄バス。形式番号は647-2981、登録番号は群22あ1527で、群馬県の長野原に実在した車両。方向幕には「急行草津温泉」と出ています。草津高原線の国鉄バスは、岩手県の平庭高原線(白樺号)や青森県の十和田北線との共通性が高く、実際に車両の相互移動もありました。
ただし実物は日野RVではなく路線シャーシの高出力車日野RC721Pなので、側面後部のエンジン通気孔の形が異なります。
(2008年発売)

>>“その頃”の同形車の写真

羽後交通 三菱P-MP218K
MP218K 第13弾の三菱MPのラインナップに羽後交通が選ばれています。羽後交通のオリジナル車ではなく、東京都交通局からの譲受車です。登録番号は秋田22い746。左党89号様によると実在する車両で、それもこのタイプは少数派だとのことです。
移籍に際し、側面の方向幕を大型枠のまま小型化し、中ドアを「しめきり」にしています。そういう細かいところが譲受車の面白いところで、またその辺にもこだわってモデル化されています。

(2009年発売)

>>実物の写真

岩手県にゆかりの深いカラー

日本国有鉄道 日野BD34
BD34 第7弾の日野BD34のうち、国鉄バスの旧カラーをまとったもの。方向幕には「広島センター」とありますが、同形車が東北地方に配置されていた可能性もある車両です。



(2005年発売)
東京都交通局 いすゞBX352
BX352 第1弾として発売されたボンネットバスで、東京都交通局の旧カラーがモデル化されています。同じカラーを岩手中央バスも用いていましたので、ここで並べてみました。都営バスのカラーを模倣するケースはよくあり、羽後交通も同様です。当時は都会を象徴するカラーだったのでしょう。
社名や方向幕を修正するだけで昭和30年代の盛岡を再現できます。



(2003年発売)
日野自動車 日野BD34
BD34 第7弾として発売された日野BD34ですが、シークレットとして日野ブルーリボンのカタログカラーの車両がありました。
このカラーは当時の日野ユーザーを中心に各地のバス会社に普及し、そのままバス会社のカラーとして定着した例も多く見られます。岩手県では岩手中央バスが中距離バスのカラーとして用いていたようです。また岩手県北バスにも用いられていた形跡があります。



(2005年発売)
国際興業 いすゞBU15P
BU15P 第4弾として発売されたいすゞBU15Pのひとつ、国際興業。このカラーは国際興業グループ各社へと広がっています。
1970年に国際興業グループ入りした岩手中央バスが中距離路線バスのカラーとして採用しており、譲受車の「オバQ」でこのカラーに塗られた車両が存在しています。



(2004年発売)

>>“その頃”の岩手県交通の同形車の写真

国際興業 いすゞBU04
BU04 「国際興業グループBU04セット」の中の1台。
このカラーは岩手県でもお馴染みの色ですが、BU04が転入していた時期には一時消滅し、すべて青と銀の県交通カラーに塗り替えられていました。なのでこのカラーのBU04が岩手県内で営業運転したことはありません。ただし転入後に営業所の片隅に置かれている風景はよく見られました。



(2004年発売)

>>同形車の写真

参考リンク:(株)トミーテック公式サイトのジオコレのページ

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