奇跡の復活

宮城交通創立10周年記念乗車券

1981年に宮城交通創立10周年を記念して発行された記念乗車券のうち、3弾目が「バスボディカラーとマーク」を題材にしていました。「シリーズ奇跡の復活」の中でも塩釜交通や仙台鉄道といった宮城交通の前身に当たるバス事業者の車両を発掘しているため、参考資料としてこの記念乗車券をご紹介します。
1981年で創立10周年と言うのはやけに短い歴史ですが、これは宮城交通が1970年に宮城バス、宮城中央バス、仙南交通の3社合併により成立した新しい会社だからです。
なお、ここでご紹介する記念乗車券の画像は、2008年6月にベガサポ様より弊サイト掲示板に投稿いただいたものです。なんでも岩手宮城内陸地震で倒壊した自宅の倉庫を片付けていた際に発見されたそうで、記念乗車券のサルベージとも言えそうです。
(画像提供:ベガサポ様)

ホルダー

表紙には大きくBUSと書かれ、宮城交通で1981年当時の最新型の路線バスが描かれています。富士重工製ボディのいすゞK-CJM520で、大型方向幕を採用した長尺車です。

ホルダー裏側

ホルダーの裏側には「宮城交通沿革図」が書かれています。何回もの合併を繰り返した歴史の中で、宮城交通の前身には鉄道会社が多いのも特徴です。この記念乗車券のシリーズも、この第3弾以外はそれら鉄道を題材にしていたとのことです。

塩釜交通

まず最初は塩釜交通です。復元されたトヨタBMと同じキャブオーバーバスですが、スタンディーウィンドウ付きなので、ちょっと新しいタイプです。
復元車ではクリームになっている地色はピンクがかっており、ベガサポ様の記憶でも実物はこのような色だったそうで、仙台市営バスの「青バス」に対して「赤バス」と呼んでいたとのことです。トビウオのマークも写真にあるような立体的な鋳物だったそうです。
裏側 復元車トヨタBMの画像

仙北鉄道

仙北鉄道のボンネットバスです。青と緑のこのカラーデザインは、他で目にしたことはありません。
仙北鉄道は築館から東に向かう軽便鉄道の会社で、1968年に廃線となっています。会社そのものは1964年に「宮城バス」(旧)を吸収合併する際「宮城バス」(新)に社名を改めており、鉄道を運行しながらも最後はバス会社の社名でした。
裏側

仙台鉄道

仙台鉄道の大型リアエンジンバス。サルベージした元仙台鉄道のバスも三菱でしたが、この絵も三菱R370とあります。屋根中央部にあるダクトが特徴です。
仙台鉄道は北仙台からほぼ真北に路線を持つ軽便鉄道でしたが、1960年に廃線。バス専業となった後、1962年に塩釜交通などを合併、宮城バスとなっています。
裏側 廃車体の画像

仙南交通

仙南交通は宮城交通の直接の前身となる3社のうちの1社で、その前身には秋保電気鉄道や仙南温泉軌道などの鉄道会社があります。宮城交通成立後もこのカラーのバスを見ることが出来ました。
裏側 廃車体の画像

宮城中央交通

宮城中央交通は1964年に合併により成立、合併した栗原電鉄の鉄道部門も持っていましたが、1968年に鉄道を分離して宮城中央バスとなっています。
イラストの車両は空気バネ付きのいすゞBC151Pだそうで、デラックス貸切車でしょうか。
裏側

宮城交通

そして最後に合併後の宮城交通が現れます。車両は当時の最新型で、空港特急に使用される前ドア車。カラーデザインも名鉄風の直線的なものに変わっています。
裏側

ここに掲載した記念乗車券画像は、2008年6月18日と6月20日に、ベガサポ様より掲示板に投稿いただいたものです。

SALVAGE
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80s岩手県のバス“その頃”