いたか会員 黒澤克實、裕子ご夫妻が「ご近所サークル」をはじめました。
 
    

  はじめに

 東京のベットタウンとして開発著しい川崎市は転入出者が多い、その多くはサラリーマンで地方から転居されてきた方も多い。そのような人たちの多くが内では家庭を育み外では高度経済社会を支えてきた人たちに違いない。
ところがそんな街が大きな変化にさらされている、街角や公園からこども達の歓声が少なくなり一人暮らしの高齢者が目立って増えている、そうすると都市部の傾向として近隣との関係がどうしても希薄になってきている,今、地方では限界集落といわれている忌まわしい言葉がありますがけっして地方だけの問題ではないように思えます。
 川崎危うし!
 
  「ご近所の底力」登場

 昨年7月(平成19年)いたかに川崎市野川地区でボランティアグループ 「すずの会」代表として活躍されている鈴木惠子さんをお招きして「高齢化する都市部での地域づくりはどうしたらいいか」をテーマにしたお話をしていただきました。
 
(鈴木さんがこの会を始めるに至った背景は急速に進む高齢化に備え、また自分達の老後も見据えて、安心してすみ続けることが出来るよう、地域の中で助け合える活動を始めてみたい、とPTA仲間5人が中心となってスタートされました。
「すずの会」の名前の由来は、困った時に、気軽に鈴を鳴らしてください、との思いをこめて名付け、在宅介護支援ボランティアグループとして活動を始められました。)公開講座レジメより

 鈴木さんは、地域の中で孤立しがちな高齢者、障害者、子育て中のお母さんが気軽におつき合いできる「場」作りが大切と思いメンバーの自宅を利用し、地域の高齢者らと交流するミニサロンを開いている、さらにその小さな集まりのネットワークをつなげ、地域全体の人つなぎのネットワーク作りを提唱されています。

  黒崎克實、裕子夫妻立ち上る

 いたか会員黒崎夫妻はこの話を聞いて早速自宅を開放して宮前区菅生地区でご近所サークルを始められました。
自宅から歩いて5分ほどで回れるご近所にパソコンと手書きで作ったチラシを配り、世話焼きさんを買って出たのです。

                  (お誘いの手書きのチラシ)

1月に開かれたミニサロンに筆者も参加させていただきました、高齢者や障害者の方や町会の役員の方たち10人ほどの方たちが、黒崎さんの居間に集まり自己紹介や近況を語り合うなかで、次第に打ち解け、最後に参加者による手回オルゴール演奏披露があり感激の一時を過ごすことが出来ました。
やはり人間は一人では生きていけない、改めてそんなことを感じた一日でした。