フェンスの向こうは…(横田基地沿いの風景)

<<   作成日時 : 2007/02/20 20:49   >>

国道16号沿い、横田基地周辺の街並みを撮影。
最初は新しいカメラ(Finepix s5pro)の高感度特性を見るためだったのですが、横田基地周辺のエキセントリックな街並みを写すことが意外に面白くなってきました。
村上龍や山田詠美の小説の舞台にでてくる街並みを数回に分けてご紹介します。
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第2ゲート。向こうはアメリカ。
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雑貨屋さん。
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色使いがアメリカ流?
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正直なところ夜の街に黒人と出会うのは少し怖い。。
偏見ではなく向こうは兵隊、格闘のプロなのです。
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昔に比べると人どうりが減ったような気がします。
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道交法改正で路上駐車ができないことも関係ありそうです。
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横田基地は東京・多摩地域の福生、武蔵村山、昭島、立川、羽
村の五市と瑞穂町にまたがり、広さは東京ドームの百五十七倍
の約七百十三万平方メートル。
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中心部の住所は福生市なのだが、
米国からの郵便は「米カリフォルニア州」の扱い。
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横田基地の人口は軍人五千人、軍属・家族五千人、日本人従業
員二千人の計一万二千人。
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一世帯平均百三十五平方メートルの
住宅や二十五人学級の小中高校と大学、ゴルフ場などの施設が
ある。
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四千メートル級の滑走路は、日本では横田と嘉手納ぐらい。
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台湾海峡や朝鮮半島で有事があれば戦闘部隊の最前線基
地となる。
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横田と補給廠のある神奈川県相模原、横浜を結ぶ国
道16号は米軍の兵站のかなめとなる。
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横田基地が行政面積の3分の1を占める福生は、まさにアメリカと隣り合った街。
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横田基地の第2ゲートから第5ゲートの間あたりが中心で国道16号線に沿った商店街。
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英文の看板や異国の雰囲気と異文化の香りが漂っている。
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そこには戦後間もない頃から駐留アメリカ兵に向けて商売をしてきた土産物屋やテー
ラー、
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また近年に開店したエスニック雑貨店や古着、輸入雑貨店、レストラン、バーなど。
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洒落た店先やレトロな雰囲気のある店構えでまるで外国を旅行しているような気分で
ある。
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フェンスの向こうは…(福生の赤線について)

昭和31年の売春防止法施行まで、許可された特別の地帯では売春が合法的に行われていた。その地帯を地図上の赤い線で囲い管理していたため通称「赤線」と呼ばれていた。
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福生では今でもその呼び方が生き残っていて、地元の人にすればふさわしからぬ呼び名かとも思うのだが、だれも拘ることなく「赤線」と呼ぶ。
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福生駅(青梅線)東口のロータリーから東福生駅(八高線)方向に僅かに歩を運んだ辺りにひろがる歓楽街がそうである。
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地図で見ると富士見通り(通称赤線通り)と名前がついているが本当に富士が見えるのか?元々は米兵が多いから、験をかついで不死身(富士見)通り?
はたまた、欲望のエネルギーは不死身だから?
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昼間は通り抜ける車も多く、人間の欲望の残滓が塵あくたとなってただようかのようでお世辞にも綺麗な町とは言えない。
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しかし夜の七時過ぎともなれば、にわかに活気を帯びてくる。
横田基地が東京郊外の福生にもたらした影響は政治、経済、文化、風俗と多岐にわたり、旧来のそれらと共存し渾然一体になった独特の世界を醸し出している。
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日米安保や基地の是非について門外漢の私がコメントすることは差し控えたいが、この場が放つ独特のエネルギーを写しとりたくてシャッターを切った。
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福生の街並みシリーズは今回はこれにて終了。
また機会を見て撮影したい。
共通データ
Finepix s5pro /Sigma 24-70 F2.8 EXDG/ISO1000 /wb オート/絞り優先AE (すべてf2.8で手持ち撮影)
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