サンタクロースがやってくる




「ねえおとうさんサンタクロースはひがしのほうからくるの?」
「サンタクロースのプレゼントってなあに?」
そとでは こなゆきがおどっていますチラチラチラララ・・・・・と
うちのなかではストーブがまっかになってます
ちいさな、ぼうやがおとうさんとおはなしをしています
おかあさんは、おだいどころで、ごちそうをつくっています
ぼうやのだいすきな、ごちそうをつくっています
クリスマスのよるはすぎます しづかに・・・・・・
ぼうや
「サンタクロースはみんな、ひとりひとりがサンタなんだよ」
「サンタのプレゼントは、めにみえるものではないんだ」
「みんながしあわせに」
「みんなが、あたたかいすとーぶにあたれるように」
「みんなが、あたたかいかていになるように」
「そんなやさしくて、すなおなこころをサンタはくばっているんだよ」

ぼうやはおもいだしました、ひるまのことを
ひるごはんのときに、おかあさんに
「こんなのきらいだと」
いってこまらせたことを
いまあそんでいる、さんりんしゃがふるくなったので
かってくれとないたことを
いままで、おとうさん、おかあさんに
くちごたえをしてきたこと もんくをいったことが
ぼうやのこころのなかで
ひとつまたひとつ きえていくのでした
ばくには、やさしいおかあさんと
つよくてやさしいおとうさんの」いること
まっかなすとーぶがあること
おいしいごはんがたべられること
ぼうやはくちをひらきます」
「ぼくもっともっとよいこになるよ」
「おとうさんにもんくをいわないよ」
「おかあさんすききらいもいわないよ」
ぼうやはそういいおわると、まどのそとをみました。
そとはすきとおるようなしろさのこなゆきがまだふっていました。
ぼうやはあたたかなへやで
クリスマスのよるを
しあわせなくりすますのよるを
これから、なんじゅうねんなっても
ぼうやのこころのなかにのこるでしょう
サンタクロースのくれた
とってもおおきなプレゼントは・・・・・・・