ききみみずきんおはなしの会
昔は、それぞれの家庭の中で自然に受け継がれ、語り継がれてたおはなし。今は、そんな風景がほとんど見られなくなりました。子供達はアニメやテレビゲームに時間を奪われ、生のおはなしに触れる機会を持たないまま子供時代を過ごしています。ききみみずきんおはなしの会は、おはなしの持つ素朴な楽しさ、言葉のリズムの美しさ、こころよさ、生の声で語られる温もりを、今、意識して子供達に伝えたい、子供達とおはなしの楽しさを共有したいという、おはなしが大好きな母親達が集まって、1987年に山梨県立図書館子ども室で、生まれました。
平成元年から、三年間行なわれた山梨県教育委員会主催の「読書でふるさと再発見〜語り部のつどい」をきっかけに、会の外で、おはなしをする機会が増えました。そして、それを機に、山梨県内に伝わる昔話を語ることもはじめました。十年あまりの歩みの中で、会員は二十名以上に増え、おはなしのレパートリーも日本のもの、外国のもの、おかしい話、怖い話、戦争を扱った話など彩り豊かになりました。昭和町立図書館などでの月例おはなし会のほか、保育園、幼稚園、小学校を初め、各地の図書館等から依頼を頂き、子供達と共に、わらべうた、エプロンシアター、パネルシアター、時には、人形劇なども織り交ぜながら、おはなしを楽しんでいます。
数々の語り継がれてきたおはなし、夢あふれる創作物語、幼いころにそれらのおはなしにたくさん出会うことは、子供の心に、生きていく知恵や未来への希望を育て、主人公と同化することで人の痛みの分かる子に、そして、おはなしと共に注がれる語り手の愛が、何があってもくじけないで生きてゆける、人間に対する信頼を培ってくれるのではないでしょうか。そして、それらの全てが、こころの強さ、豊かさとなり、子供の人生をより良いものに導いてくれるように思います。おはなしを聴く子供たちの輝くまなざしを受けることは私たちにとって、この上ない喜びです。ささやかな活動ではありますが、世界中に数えきれない程ある楽しいおはなしをひとつでも多く、一人でも多くの子供達に伝えたいと夢をふくらませながら、活動を続けています。
ききみみずきんおはなしの会
代表 丸茂秀子
福祉施設など
出前おはなし会 随時
おはなし会の出前も受け付けます。
問い合わせは丸茂まで
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