〜道行孝子からのメッセージ〜
takako  michiyuki

子供の頃から、ばらばらの色鉛筆などを虹の色の順に並べて、「きれいだな〜」と満足していた私。
「色って興味深いな」と意識したきっかけは、学生時代にたまたま買ったファッション雑誌で、 当時まだあまり知られていなかった「似合う色」についての記事を読んだこと。
ちょうどその時 就職活動中で、「色に関わる仕事ができたら」と思っていたら、運良く繊維の染色会社で働ける ことになりました。仕事内容はビーカー染めといって、工場で大きな布を染める前に小さな ビーカーで染めてみて、お客さんの注文どおりの色の配合を割り出す、というものです。

色についての本を何冊も読み、そのうちもっと勉強したくなって スクールにも通い始めました。ある程度、色についての知識はあったわけですが、 他の人と一緒に学ぶことで、すごく刺激を受けました。色って感覚的な部分が大きいから、例えば 同じ塗り絵をしても、人によって様々だし、自分の塗り絵を見た人から、その人の意見も聞ける。 一人で本を読むだけでは得られないものをたくさん学ぶことができ、ますます色の楽しさを実感。 「この楽しさを他の人達にも伝えたい」と思い、いつかそんな仕事がしたい、と思うようになり ました。

染色会社で働き始めて約9年後、会社が廃業することになり、それを聞いて何とも言えない脱力感で 家に帰ったら、念願だった色彩検定1級の合格通知が届いていました。自分でも、ちょっと 出来すぎ?!と思うのですが、これは「今後カラーコーディネーターとして仕事をしていったらいい」 ということだろう、と自分で勝手に解釈しています。そして、一緒にスクールで学んでいた唐木さん を誘って、楽しみながら色を学べる教室を始めました。
受講されるみなさんに、色に関わることで楽しい気分になったり、心が軽くなったりしてもらえれば いいな、と思っています。


もどる