2004年3月11日  

関係各位          

提出先企業名(順不同)

(株)ジェーティービー・(株)日本旅行・近畿日本ツーリスト・
(株)ジャルトラベル・(株)エイチ・アイ・エス
・ANAセールス&ツアーズ株式会社・名鉄観光サービス株式会社・
(株)日通旅行・東急観光株式会社・(株)阪急交通社

                緊急公開質問状

                

                              西表の未来を創る会

                              沖縄県竹富町西表島祖内

                                 代 表   石 垣 金 星

                     (連絡先)

                      〒102-0073 東京都千代田区九段北4-3-28-302

                           西表の未来を創る会・東京 事務局

                           電 話 03(3234)0268

                                               FAX 03(3234)0269

                      

私たちは、ユニマットによる西表島浦内のトゥドゥマリ浜(通称「月が浜」)での大型リゾート開発から西表の自然環境、西表の生活環境を守り、日本だけでなく世界に誇るべき西表島の未来をみんなで考え、創っていくことを目的に活動している市民団体です。

  ユニマットグループの(株)ユニマット不動産(高橋洋二社長)らは、これまで西表の自然を守ってきた地元住民や、エコツーリズムを実践してきた多くの地元観光業者の反対にもかかわらず、2003年3月から大型リゾートホテルの建設工事を開始し、来月の2004年4月1日には「西表サンクチュアリーリゾート・ニラカナイ」として開業します。

  ユニマットが今のところ表明している計画は、第1期計画として、今回の計141室の大型リゾートホテルと隣接のレストラン・ショップ・寮等計1万7130u、第2期計画として、長期滞在型コテージ19棟、レストラン、店舗等計4万5896uというものです。  ユニマットは当初、13万uにも及ぶ周辺一体の大規模開発計画を発表しており、今後さらに開発計画がすすむものと思われます。

  私たちは、このリゾート開発が、周辺に生息しているイリオモテヤマネコ、カンムリシ、昨年5月、6月にこの浜で産卵孵化した絶滅危惧種のアカウミガメはじめ、リゾートホテルが建てられている浦内川河口に生息する14種もの絶滅危惧種(この中には魚類ハゼ研究の権威者として知られる天皇陛下がこの浜で発見、命名された「コンジキハゼ」(絶滅危惧TA類・ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの)が含まれています)の絶滅につながるものとして、ユニマットに対して、専門家による環境影   響調査をするよう求めています。

 しかしユニマットは、形だけの環境調査をしただけで、この浦内川河口でのホテルの営業を開始し、西表の歴史始まって以来の多数の観光客を今、呼び込もうとしているのです。

 天皇陛下が発見命名された「コンジキハゼ」   このようなユニマットの暴挙に対しては、これまで日本魚類学会、日本生態学会、沖縄生物学会、世界自然保護基金ジャパン(WWWFJ)など多くの自然保護団体から、開発工事を一時中断し、専門家による環境影響評価を求める要望書がユニマットに提出されました(添付資料)。 しかしユニマットは今回の開発面積が、沖縄県の条例で定める面積に満たないことを理由に環境影響評価を実施せず、これらの要望をすべて無視して、ついにこの4月から開業するに至ったのです。

  最近、一部の旅行会社は、4月の開業に合わせて、ツアー客募集の広告を開始しています。このような緊急の事態に対し、当会は、西表の自然と生活を守りたいと願う国民、世界中の人たちと共に、貴社に対し下記の質問をさせていただくことといたしました。

  なおご回答は、開業を間近に控えていることから、勝手ではございますが2004年3月18日(木)までに上記連絡先までお願い申し上げます。

 郵便あるいはFAXのいずれでも結構です。またご回答の有無、回答内容については、公開とさせていただきますことをご了承ください。

私たちは西表島の将来について、貴社をはじめ、あらゆる人たちと共に考えてゆきたいと存じます。どうか真摯で丁寧なご回答をお願い申し上げます。

                                 以  上

 

(質問事項)                              

 

質問1

  貴社は、これまで西表島の観光のあり方としてこれまでどのようなビジョンをお持ちでしたか。また西表島の住民がこれまで築き上げ、沖縄県においても第四次振興計画で、西表島をモデル地域の一つとして推進事業を進めている「西表島におけるエコツーリズム」について、どのようなご認識ですか。

質問2 

  貴社は、「西表サンクチュアリーリゾート・ニラカナイ」の周辺地域が、質問状に記載したとおりの多くの絶滅危惧種の動植物の生息地であることをご存知でしたか。また、ホテルの営業、あるいはトゥドゥマリ浜でのレジャーボートの利用などによって、周辺地域の貴重な種の生息に影響が出るとすれば、それについてはどのようにお考えですか。

質問3 

  貴社は、本件開発について、この地域が貴重な動植物の生息地であるならば、その開発面積が県条例で定める面積に満たなくても、正式の環境影響評価をした上で、ホテルの営業がなされることが望ましいと思われますか。

質問4

  貴社は、上記ホテルを宿泊地あるいは滞在場所とするツアーをすでに販売 あるいはそのご企画がありますか。将来はいかがですか。

質問5

貴社は、上記ホテルを組み込んだツアーを販売するに際し、ホテル周辺の貴重な動植物、あるいは最近発見されたホテル隣接地の大規模な遺跡の保全に対し、ツアー参加者に対する単なる注意以外にどのような対策あるいは措置をとり、あるいはとられるお考えですか。

質問6 

  貴社は、将来、西表島を日本のエコツーリズムのモデルとして、これまでのパックツアーによる観光からの転換をめざして行こうというお考えはありますか。また貴社は、将来の西表島の観光のあり方として具体的にどのようなビジョンをお持ちですか。