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教えて 経理処理

2015年 7月12 日 日曜日



貸借



仕訳
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勘定科目


振替伝票



台帳

給与

会計ソフト

重要な事

 経理処理

 10数年間、営業事務しかしていなかったマリオが、経理処理をしなければならない事になった。
さぁ大変!! だって『簿記』の『ボ』の字も判らないのだから・・・・・
 そこで、お助けウーマン=imaokanが、簡単に覚えられる『経理処理』の方法を考案した。
 マリオ頑張れ!imaokanの教えた通りに覚えれば大丈夫  (⌒O⌒)V

 決算書(貸借対照表・損益計算書)

 まずは、何のために日々経理処理を行うのかを知ろう。
一年間の金の動きを纏めて、今期はいくら儲かったのかを表す表を『決算書』という。
この『決算書』を作る為に日々金の動きを仕訳けるのです。しかし、『決算書』を作るのは税理士(会計士ともいう)が行う仕事であるため、マリオは日々金の動きを仕訳ける事を行えばいいのです。

決算書には、損益計算書と貸借対照表が有る。(下図参照)
損益計算書とは、収入(売上高)−経費=利益  を 表す。 貸借対照表とは、資産と負債を表す。

借方
 かかた
     
左に書く     
 貸方
かた
  
右に書く
 貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)の科目 
 借方  貸方
 資産  負債
 現金、預金、受取手形、売掛金、固定資産など  買掛金、支払手形、未払金、資本金など

 損益計算書(そんえきけいさんしょ)の科目
 
借方 貸方
【費用】 【収益】
租税公課、水道光熱費、通信費、地代家賃
新聞図書費など
売上高、雑収入など
【利益】

金の動きを仕訳ける」って何するの?

 金の動きを仕訳けるってどういうこと?? かっていうと
物を買ったらお金を払うでしょう、その金を『勘定科目』というヤツに置き換えるのです。この『勘定科目』というヤツは50〜60程有るのですが、日々使う科目は20〜30程度です。安心して覚えられますよ。゜・v(^ ^)v・・゜
切手を現金で買ったら、切手は『通信費』というヤツに、払った金は『現金』というヤツに置き換えるのです。
そして、勘定科目を、借方-貸方 に置く事により集計をするという訳です。この作業を仕訳けという。 仕事の訳・・・仕訳 ってとこかな

 勘定科目は左右つまり借方、貸方に置きます。どっちがどっちかは上の表でおわかりですよね。(⌒O⌒)
借方(かりかた)は左、貸方(かしかた)は右に決まってます。上の表の通り!!

勘定科目(かんじょうかもく)

 さて、勘定科目にはどんなものがあるのか??
 それは会社によって若干違いますが、殆ど決まっています。日々よく使うヤツをかきだすと (↓勘定科目一覧表参照)
心配しなくても日本語だから読んで字のごとく!!かんたんですよ (●^ o ^●)

  勘定科目   摘要  相手科目
   現金    通信費・事務用品費等
   当座預金    給与手当・水槽光熱費等
   普通預金    
   売上高  商品を売った この2つはセット 
   売掛金  商品を売った金は、請求書を出したら入金する予定
   仕入高  商品を売るために物品を仕入れた  この2つはセット 
   買掛金  仕入れた金は、請求書が届いたら支払う
   通信費  電話料金が自動引き落としされた  当座預金
   水道光熱費  電気・ガス・水道料金が自動引き落としされた  当座預金
   旅費交通費  出張した社員の交通費と宿泊代を払った  現金
   事務用品費  現金出納帳を綴じるためのフィルを買った  現金
   消耗品費  蛍光灯が切れたので、取り替え用を買った  現金
   備品費  社員が一人増えたので、机と椅子を請求払で買った  当座預金
   リース料  複合機のリース料が普通預金から引き落とされた  普通預金
   修繕費  ガラスが割れたので、直して請求払とした  普通預金
   減価償却費  コイツは税理士が計算するから構わなくていい  車両運搬具・備品等
   慶弔費  香典袋を買って、香典を入れて持って行った  現金
   会議費  会議のための会場費用を支払った  現金
   広告宣伝費  TVコマーシャルの代金を請求書払いした  当座預金
   支払手数料  買掛金を振込手数料を引いて支払った  当座預金
   雑費  税理士と労務士に報酬を支払った  当座預金
   租税公課  収入印紙を買った  現金
   受取利息  預金通帳に預金利息が入った  当座預金・普通預金
   雑収入  使わなくなった電子レンジを売った  現金
       
       

 以上、たったこれだけくらいですわ
 もしも、間違って入れても、税理士が直してくれるから大丈夫 (⌒^⌒)

振替伝票(ふりかえでんぴょう)

 さて、ここまでなんとなく解ったら、この仕訳をどうやった行うのか?? というと
 一般的には『振替伝票』という伝票に勘定科目と金額、摘要を書き、これを元にして、台帳に付けて行くのです。
振替伝票はどんなものかというと、(↓の通り)

          
 振替伝票  商品を〇△商店に売って、請求書を出すと入金することにした   
     
 日付  借方科目  金額  貸方科目  金額  摘要
 6/10  売掛金 300,000  売上高  300,000  ○△商店
     計  300,000    300,000  

 振替伝票  〇△商店から入金があった
     
 日付  借方科目  金額  貸方科目  金額  摘要
 7/10  当座預金 299,136  売掛金 299,136  ○△商店
 7/10  支払手数料  864  売掛金  864  振込手数料
     計 300,000    300,000   

台帳(だいちょう)

 台帳というのは、振替伝票を元に記入していく帳簿の事をいう。(台帳の種類↓図)
 毎月の合計をして『月次残高試算表』を作るために使います。
『月次残高試算表』(げつじざんだかしさんひょう)は、毎月の貸借対照表・損益計算書の事です。つまり、今月はいくら儲かったかを見るためのものです。会社によっては、税理士が行います。

   現金出納帳:現金の出入りを記帳する

   当座預金(普通預金):預金通帳を記帳する          

   給与台帳:    別記あり

   売掛帳(売上帳ともいう):相手先別に記帳する

   買掛帳(仕入帳ともいう)):相手先別に記帳する

 元帳:勘定科目別に記帳する

 

振替伝票って必要なの?

 さて、ここまで解かったら、勘定科目一覧表をもう一度見てください。相手勘定科目は殆どが現金と当座預金又は普通預金でしょう。
つまり、現金出納帳と預金帳に直接記帳しても構わないはずですよね。
しかし、何故振替伝票を書かなければならないのかというと、台帳に記帳する元に成るものが必要だからです。
それならば、現金出納帳と預金帳に勘定科目を書き込んでおけばいいのではないかという事に成ります。
そうなんです、それでもいいんです。現金出納帳と預金帳の勘定科目を元に元帳・売掛帳・買掛帳に書きこめばいいのです。
しかしながら、振り替える必要のある事も出てきます。
たとえば、『給料手当』などは、実際に受け取る金額は、社会保険料・所得税・市町村民税が引かれた金額となります。この引かれる金は『預り金』という勘定科目になります。この場合はどうしても振替伝票が必要となります。
要するに、振替が必要なものだけ振替伝票を作ればいいわけです。

給与

 給与計算は、基本給+手当 から 社会保険料・所得税・市町村民税が引いた金額となります。この引く金の事を『預り金』といいます。
 社会保険料・所得税・市町村民税は率が決まっているので、計算すれば出ます。
 振替は以下のようになります。

給料を振り込んだ   
借方 貸方  摘要  備考
給与手当 ◇◇花子 当座預金@    
 健康保険  預り金 社会保険料     会社は社会保険料の半分を負担しなければならない   
 会社負担分の科目は『法定福利費』
 介護保険  預り金
 厚生年金  預り金
 雇用保険  預り金
所得税 預り金    
市町村民税 預り金    
   
   

 社会保険料は、基本給の額により率が決まっている。労務士から連絡が有ります。
 所得税も、基本給の額により率が決まっている。一覧表が有ります。
 市町村民税は、毎月銀行に支払に行く必要があります。自動引き落としは出来ません。何故なら金額が毎年又は毎月変動が有るからです。労務士が出す書類によって役所が金額を計算して納付書を送ってきます。決定期間は6月からの一年間です。 

 振替伝票  社会保険料が当座預金から引き落とされた
     
 日付  借方科目  金額  貸方科目  金額  摘要
 7/3  預り金 25,000  当座預金 50,000  社会保険料
 7/3  法定福利費 25,000     
     計 50,000    50,000   

*預り金の金額は、〇月分に預かった金額を記載する。吹き落された金額から預り金を引くと法定福利費が出る。
最終的には労務士が計算して、年末調整してくれる。

会計ソフト について

 会計ソフトには色々な種類が有ります。もっとも一般的で安価なものは『弥生』(やよい)です。3万円位で買えます。
現金・預金・売掛金・買掛金を入力すると、元帳(勘定科目別)に振り替えてくれます。
 購入するときは、本社と合わせたものにした方がいいでしょう。
 会計ソフトに入力する場合でも、現金・預金・売掛金・買掛金や給与などの振替伝票は作っておく必要があります。
会計ソフトは元帳を作るためのソフトですからね(⌒O⌒) 但し『月次残高試算表』は自動的に作成してくれますから便利です。
 毎月本社に提出する書類は、ソフトから出力するもので良いことになります。
また、Excelを使えば、手書き書類は一切無くなります。

Excelで作るもの 

 現金出納帳 : 現金の出し入れと勘定科目を記載する。これにより会計ソフトに入力する。
 預金帳 : 預金の出し入れと勘定科目を記載する。これにより会計ソフトに入力する。
 振替伝票 : 給与などの預り金を記載する。これにより会計ソフトに入力する。
 給与計算書 : 内訳書を給与受給者に出すためのもの。これを会計ソフトに入力する。
 

日付が重要

 経理処理には、必ず日付を入れます。当然ですが、これは一か月ごとに〆るからです。又期首と期末の振替にも関係してきます。
当然、日付順に記載していく必要があります。

ややこしいこと 

 もしも、社会保険料を、間違えて『福利厚生費』と記帳したら ・・・・ 
後で合計が合わなくなって、探すのに大変です。だから、勘定科目はまちがえないように良く確かめて記帳すること。
 社会保険料の相手科目は『預り金』と『法定福利費』ですよ。これはどっちも『福利』という字が入っているからややこしい!!
ややこしい事その2
 『預り金』  : 『預り金』は給与から引いて預かっている金であり、支払っても費用には成りません。
 『仮払金』  : 『仮払金』は、源泉税の事であり、相手科目は『売掛金』

そのくらいか なぁ〜〜〜

 




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